農林水産省が公表している全国のスーパーのコメ5キロあたりの平均販売価格の推移によりますと、8月24日から30日までの1週間の平均販売価格は3112円で、前の週より44円値下がりしています。
こうした下落が続く中、県内のスーパーでは去年のコメより今年の新米のほうが安くなるという「価格の逆転」が起こっています。
(江川琴実記者)
「こちらはコメのコーナーです。奥の令和7年産のコメの価格は税込3500円となっていますが、隣の新米は税込み3000円と価格は新米のほうが500円ほど安くなっています」
宮崎市にあるコープみやざき柳丸店では、8月下旬から宮崎こしひかりの新米を販売しています。
通常であれば新米の価格は前の年のコメと比べ高くなりますが、銘柄は違うものの去年のえびの産ひのひかりより新米のほうが安くなっています。
(コープみやざき柳丸店 首藤卓之店長)
「新米が出始めましたので、今でいうと、この新米のこしひかりが一番(組合員に)ご利用されています。(価格逆転は)過去においては記憶がないですね」
(買い物客)
「新米の方が安いなと思って買いました」
「同じ品だったら安い方を買うわ 普通ね」
「お米が本当に安くなってよかったね」
農林水産省によりますと、去年はコメ不足の影響で仕入れ価格が上昇。
今年は米の生産状況も良かったことなどから仕入れの価格は下落し、販売価格も今年の新米の方が安くなったとみています。
コープみやざき柳丸店では10月中旬ごろ、えびの産ひのひかりの新米が入荷する予定で、こちらも価格は3000円前後になるとみています。
(コープみやざき柳丸店 首藤卓之店長)
「買われる組合員さんは買いやすくなるので(安くなることは)そこはいいことじゃないかと思っています。今から新米がいろいろ出てくる時期なので自分の好みのコメを購入いただけたらと思っています」
コメ価格の下落は消費者にとってはうれしい一方、コメをつくる農家からは収入が増えず、経営が厳しくなるという不安の声が聞かれました。
(コメ農家 脇元敏幸さん)
「30年前からするとコストも上がっているし、心配ですね。周りが離農というか作付けをやめるようで」
政府は9月1日、去年産のコメを9月中に21万トン、備蓄米として買い戻すことを発表しました。
買い戻しによって市場での去年のコメの流通量が減り、新米の価格の下落を抑える効果があるとみられています。
一方で備蓄米の買い戻しは遅いと指摘する農家もいます。
(コメ農家 伊知地宗広さん)
「今になって買うというけど、もう自分たちは出しているんですよ」
「だから自分たちにはもう何も関係ないんですよ」
「今後出す人が去年より上がるのか下がるのか、去年より上がることはないと思うけど私たちよりも上がる可能性はあると思います」
消費者が買いやすい価格と、生産者が安定してコメ作りを続けられる価格のバランスをどう保つかが今後の課題となりそうです。
