7日の大雨で冠水したいわき市のアンダーパス。通報とセンサー通知の時間差や現場到着までのタイムラグもあり、規制判断の難しさが浮き彫りになっている。事故から一夜、現場の状況と課題が見えてきた。
■見えてきた状況
一夜明けて明らかになったのは、アンダーパスの全貌。
大人の身長を大きく超え5mほどの高さがあるアンダーパスだが、7日は上を通る道路のすぐ下まで水が迫り、福島県の「冠水危険箇所」に指定されている理由がうかがえる。
しかし、地元の人は「裏道でここを通ることがある。普通はそんなに冠水なんて考えないけど」と話す。
アンダーパスは県道26号線通称「鹿島街道」の裏道。
ポンプはこの2つの道路の間にある「矢田川」に水を排出するはずだったが、川が大雨で増水するなどして、もはや水を受け入れられる状態ではなかった。
近くに住む人は「コーンを立てるとか、そういう手を早めに打ってもらった方が良かったと思う」と語る。
■規制判断の遅れ
119番通報があったのは、7日午前7時47分。
しかしアンダーパスのセンサーが、市に浸水を知らせたのはそのわずか3分前。
現場に到着した時には、通報から20分あまりが過ぎていた。
2024年9月に冠水が発生した関東地方のアンダーパスのケースを見てみると、強まる雨とともにどんどん水かさが増し、奥の「止まれ」の文字が消え始めてから見えなくなるまでわずか7分。
■市の対応と今後の検証
1分1秒を争う災害のなか、事前の対応はできなかったのか?
いわき市の維持保全課・伊東竹弥さんは「このアンダーパスの予防措置につきましては、当日のその体制の中で判断して行っていたもの。今後も継続して調査する内容なので、検証の中でしっかり調査していく」と語った。
いわき市は、この事故の検証と市が管理する24ヵ所すべてのアンダーパスで緊急点検を進めるとしている。
