大分県大分市で整備が進められている庄の原佐野線。大分インターチェンジから佐野地区までの約15キロを結ぶ都市計画道路。
大分インターから宗麟大橋の先までの区間はすでに開通していて、現在は下郡バイパスから米良バイパスまでの「下郡工区」が整備中だ。今回はこの下郡工区で行われている工事の裏側に密着した。
交通量が多い大分市の下郡バイパス周辺 渋滞緩和のための工事進む
朝や夕方の通勤通学の時間帯。大分市の下郡バイパス周辺でも交通量が増え、慢性的な渋滞が懸案となっている。
こうした渋滞を緩和させようと、庄の原佐野線では宗麟大橋の先にある下郡工区で工事が進められている。
8月19日の深夜。通行規制を実施して橋桁を架けるための大がかりな工事が始まった。

クレーンを使用しない「送り出し工法」とは
周辺には様子を見守る人たちも…実は工事は特殊な工法で行われる。
ーーTOS甲斐菜々子記者
「午後11時になりました。これから私の頭上に見える橋桁をかけるための装置が送り出され、一晩のうちに反対側の仮の橋脚まで到達します」
採用されたのが「送り出し工法」。なぜ『送り出し工法』で行われるのか。理由について県大分土木事務所道路建設課の田中祐介さんは「この下郡バイパスは非常に交通量も多くてクレーンで架設しようとするとベントといわれる仮の橋脚を道路上に何基も立てないといけなくなる。それを避けるために送り出し工法を採用している」と述べた。
クレーンを使うことなく工事をするため採用された送り出し工法。これにより、通行規制を最小限に抑えることができるという。

巨大な橋桁が移動
工事ではまず、橋桁を架ける装置である「手延べ機」を反対側の橋脚へと渡す。手延べ機はバイパスの上をまたいで少しずつ前へと進んでいく。
ーーTOS甲斐菜々子記者
「橋桁を架けるための装置がバイパスの上を横断し今、仮の橋脚に届いた」
手延べ機は約5時間で50メートルほど前進した。
手延べ機の後ろにあるのが橋桁本体。作り終えた後の重さは約1200トンある。
その巨大な橋桁を手延べ機をさらに前へと進めることで動かしていく。
9月21日の夜から動かす工事を始め、4日後の朝には約80メートル先の橋脚につなげる。
また、工事は下郡バイパスの先でも着々と進められている。
下郡工区では宗麟大橋から米良バイパスまでの約700メートルを高架橋を整備してつなぐ計画で、2027年中の開通を予定している。

2036年度中の開通を目指す
県大分土木事務所道路建設課の田中祐介さんは「引き続き工事は続いていく時々交通規制も発生すると思う。引き続きご協力をお願いしたい」と話している。
この庄の原佐野線の下郡工区からの先の区間で計画されているのが「下郡・明野工区」です。県大分土木事務所によりますと、下郡・明野工区は米良バイパスと明野南交差点をつなぐおよそ1.6キロのルートです。
本格的な工事の着工は現時点では未定ですが、現在は地質調査などを進めているということです。開通の見通しについて、県大分土木事務所は「2036年度中を目指したい」としている。


