台風24号は4日、九州の南の海上でウロウロしています。
今後は一旦南へ向きを変えたあと、再び北上する見込みで、海上をぐるりと旋回するような珍しい動きとなりそうです。
太平洋側を中心に豪雨に警戒
台風周辺の暖かく湿った空気が本州付近に流れ込み続けるため、台風が遠く離れているところでも油断はできません。
さらに週末にかけては秋雨前線が本州南岸まで南下する予想で、前線の活動が活発化する見込みです。台風が供給する水蒸気が前線へ流れ込むことで、雨の量が一段と増えるおそれがあります。
断続的に雨が続くため、気づいたときには雨量が多くなって、「気づけば大雨」状態に注意です。

今週末は秋雨前線が本州のすぐ南まで南下する予想です。
前線に近い太平洋側を中心に雨が断続的に強まるため、広い範囲で災害級の大雨となるおそれがあります。
特に九州や四国では、台風24号から暖かく湿った空気が次々と流れ込む見込みです。
これにより、前線の活動が活発となるため、雨量が急増し、線状降水帯が発生するおそれもあります。
関東や東海では熱帯低気圧にも注意
一方、関東や東海では、日曜日以降に日本の南を北上する熱帯低気圧にも注意が必要です。
熱帯低気圧から流れ込む湿った空気に加え、東北付近の高気圧から吹く風も前線付近へ湿った空気を送り込む見込みです。
前線周辺では大量の水蒸気がぶつかり合うため、予想以上に雨雲が発達する可能性があります。
河川の増水や氾濫、土砂災害、低地やアンダーパスの浸水などに十分注意してください。
気温は低下、秋の便りすぐそこまで
秋雨前線の南下に伴い、日本列島には涼しい空気も流れ込んできそうです。

秋雨前線はいわば夏と秋の境界線。この前線が南下することで、これまで日本列島を覆っていた夏の空気が後退し、少しずつ秋の空気が勢力を広げていきます。
そのため今週末は全国的に気温が下がる見込みです。厳しい暑さが続いていた九州でも30度に届かない所が増え、ようやく秋の便りが聞こえてきそうです。

ただ、雨が続く影響で湿度は高く、気温ほどの涼しさは感じられないかもしれません。引き続き体調管理にはお気を付けください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

