台風の予想進路図がわかりにくい。これは円や線が重なっているためだが、今後5日間迷走することを示唆している。台風24号は強まることはなさそうだが、いつまでも沖縄付近をウロウロする。台風24号は来週火曜日にかけて沖縄付近にある公算だ。
“台風+秋雨前線”で警報級大雨も長期戦
台風接近時に秋雨前線があると、大雨災害が発生するのは過去の教訓だ。これは台風の反時計回りの風が秋雨前線に大量の水蒸気を輸送するため、秋雨前線が活発化して台風から遠く離れた地域で大雨になるためだ。

特に今回は台風が数日間同じエリアに居座るため、秋雨前線も動かず、警報級大雨がいつまでも続いてしまう。気象庁スーパーコンピューター予想でも、来週にかけて同じ状況が続くと予想している。4日(金)から5日(土)にかけては、台風が東シナ海にあって、秋雨前線の雨雲が九州から関東にかかる。両日とも同じような場所で雨が降る。特に西日本で雨量が多くなる見込みだが、東日本でも警戒が必要だ。

6日(日)から7日(月)にかけても、台風は引き続き沖縄付近で、秋雨前線の雨雲は九州から関東、そして東北にもかかる。
仮に激しい雨が降らなくても、雨が継続的に降ると総雨量としては多くなる。川は排水キャパシティーを超えてあふれたり、気付かないうちに地面も大量の水を含んで土砂災害が起きやすくなる。この長期戦の中で、もしも激しい雨が降ったりしたら、最悪の事態となる。
半世紀ぐらい前は雨が降ると、身近な所で大雨災害がたびたびあった。その後、治水対策などにより国土が強靱化され、大雨災害が減った。ところが最近、地球温暖化などによって想定を超える大雨が頻発するようになった。つまり、「これまで大雨災害に遭ったことがないから大丈夫」はもう通用しない。誰もが大雨で被災する可能性があり、そうなった時のことを想像して対策を考えておくことが重要だ。まずはハザードマップで、お住まいの地域のリスクを確認してほしい。
今週末は暑さ和らぎ涼しく感じる所も
大雨をもたらす秋雨前線は気温の境目でもある。夏の空気と秋の空気を分けると言ってもいい。

前線南下によって、今週末は気温が下がりそうだ。暑かった西日本でも30度を下回りそうだ。気温の急な変化で、体調を崩さないように気をつけてほしい。
執筆:フジテレビ気象センター三井良浩(気象予報士)

