気象庁は4日午前5時37分、台風24号について、全般気象解説情報を出した。
台風24号は東シナ海を北西に進んでいるが、今後8日頃にかけて南西諸島近海で動きが遅くなる見込みだ。
台風や前線の影響を受けるため、西日本では5日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、4日は低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
四国地方、九州北部地方(山口県を含む)、九州南部・奄美地方では、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがある。
【気象概況】
台風24号は、4日3時には奄美市の西北西約160キロにあって、1時間に約25キロの速さで北西へ進んでいる。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっている。
また、前線が西日本から東日本を南下している。西日本から東日本にかけては、局地的に雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となっているところがある。
台風24号は東シナ海を北西に進んでいるが、今後8日頃にかけて南西諸島近海で動きが遅くなる見込みだ。
一方、前線は6日にかけて、本州の南岸付近でほとんど停滞する見込みだ。
動きの遅い台風の東側を北上する暖かく湿った空気が、前線に向かって流れ込み、大気の状態が非常に不安定な状況が続くとみられる。このため4日は、西日本では猛烈な雨の降るところがある見込みだ。
また、6日にかけて、西日本から東日本の太平洋側を中心に広い範囲で、激しい雨や非常に激しい雨が降り続いて総雨量が多くなるおそれがある。
これまでの大雨で地盤の緩んでいる地域では、少しの雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがある。
台風の進路や前線の動向によっては、7日頃にかけて大雨が続き、総雨量がさらに多くなる可能性もある。
【雨の予想】
4日6時から5日6時までに予想される24時間降水量は、多いところで以下の通り。
関東甲信地方 80ミリ
東海地方 80ミリ
近畿地方 150ミリ
中国地方 80ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 250ミリ
奄美地方 200ミリ
その後、5日6時から6日6時までに予想される24時間降水量は、多いところで以下の通り。
関東甲信地方 100ミリ
東海地方 120ミリ
近畿地方 150ミリ
四国地方 150ミリ
九州北部地方 120ミリ
九州南部 150ミリ
奄美地方 120ミリ
伊豆諸島 100ミリ
沖縄地方 80ミリ
その後、6日6時から7日6時までに予想される24時間降水量は、多いところで以下の通り。
関東甲信地方 150ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
四国地方 200ミリ
九州北部地方 80ミリ
九州南部 100ミリ
伊豆諸島 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。
【風の予想】
台風の影響で、沖縄地方や奄美地方や九州南部では、強い風が吹くとみられる。
4日から6日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州南部 15メートル(25メートル)
奄美地方 18メートル(30メートル)
沖縄地方 17メートル(25メートル)
【波の予想】
台風の影響で、沖縄地方、奄美地方や九州南部では、波がうねりを伴って高くなりしけるとみられる。
4日から6日にかけて予想される波の高さ
九州南部 4メートル うねりを伴う
奄美地方 5メートル うねりを伴う
沖縄地方 4メートル うねりを伴う
【防災事項】
西日本では5日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、4日は低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
また、北日本では4日は、南西諸島と西日本から東日本では6日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してほしい。
また、南西諸島、西日本では6日にかけて、強風やうねりを伴う高波にも注意が必要だ。
落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてほしい。
降ひょうのおそれもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要だ。

