先週から北陸地方で大雨が相次いでいます。その現状について、片平敦気象予報士が解説しました。
「『秋雨前線+太平洋高気圧+台風』この3つが揃うと豪雨になる」と述べ、関西などほかの地域でも、秋雨前線が停滞すれば起こりうることだと指摘しました。
■「秋雨前線+太平洋高気圧+台風」で豪雨に
石川県・富山県・福井県では浸水被害が発生し、きょう=31日時点でもまだ水が引いていない地域がある中、今週後半にも再び大雨となる恐れがあり、警戒が続いています。
片平敦気象予報は、「秋雨前線+太平洋高気圧+台風、この3つが揃うと豪雨になる」と説明します。
【片平敦気象予報士】
先週木曜日=8月27日には、石川県と富山県にレベル5の大雨特別警報が発表されました。
この日の天気図を見ると、雨雲の帯である秋雨前線が東北・北陸付近に延びていました。
■台風の湿った空気が太平洋高気圧のポンプで秋雨前線に送り込まれ…
台風は熱帯生まれのため、周囲に大量の湿った空気を持っています。その湿った空気を、太平洋高気圧がポンプのような役割を果たしながら秋雨前線へと送り込んでいました。
雨雲の材料が次々と供給され続けたことで、北陸での記録的な大雨につながったとみられています。
その後、秋雨前線は金曜日(28日)に南下し、近畿地方で激しい雷雨をもたらしました。日曜日(30日)には再び北陸へ北上し、今度は福井県で大雨となりました。
きょう=8月31日は前線の活動が弱まっているものの、油断はできない状況です。
■中小の河川では雨の降り始めからほとんど間をおかずに危険な状態に
また、今回の大雨では、小さな川が1〜2時間という短時間で急激に溢れるケースも相次ぎました。
大きな河川であれば氾濫するまでに時間差があるものの、中小の河川では雨の降り始めからほとんど間をおかずに危険な状態になります。
雨の降り方が変わってきている中、これまでの経験だけを頼りにした判断には注意が必要です。
また大雨が降っているときには、低い場所への浸水や排水不良のほか、危険なアンダーパスへの接近にも注意が必要です。
■前線が停滞したところならどこでも大雨が起こりうる
秋雨前線は秋の空気と夏の空気の境目に位置するため、本格的な秋が来るまで、おおむね9月ごろまでは日本付近に居座り続けます。
今回は北陸が大雨となりましたが、前線が関西に停滞すれば、同様の大雨が関西でも起こり得ます。
あす=9月1日は、秋雨前線が日本海に延びてくる見通しで、暖かく湿った空気が流れ込みます。
晴れたり曇ったりしながら、午前中を中心ににわか雨が降る可能性があります。
■残暑厳しく…9月でも最高気温38度の場所も
豊岡では最高気温38度が予想されるなど、猛暑日に達する地域もありそうです。
今週は水曜日ごろまで厳しい暑さが続き、木曜・金曜は雨の見込みです。暑さがやや落ち着いてくるのは今週末以降になる見通しです。
(関西テレビ「newsランナー」2026年8月31日放送)
