福岡県議会の議長ポストをめぐる金銭授受疑惑など一連の問題を受け、自民党福岡県連に対し、党本部側は、来年春の県議選における「非公認」の可能性を言及したということです。
テレビ西日本の取材で、自民党関係者によると、これは自民党総裁である高市総理の強い意向で、「他の県の選挙にも影響が出るのでいい加減にして欲しい」と怒りをあらわにしているということです。
これについて関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、大阪府知事や市長を歴任し、日本維新の会の創設者でもある橋下徹氏が持論を展開。
「組閣の際に“裏金疑惑”が指摘された国会議員を起用したら、有権者から『地方議員に厳しいことやっておいて、結局“裏金議員”を起用するのか』と言われる。高市さんは自分も襟を正さないといけない」と述べました。
■“裏金議員”の処遇と「バランスよく」と橋下氏
まず橋下氏は、この「県議選で公認しない可能性」を自民党本部が示したことについては「政治判断としては、当然のこと」と述べ、さらに「公認は、選挙で勝てる人を公認するので、『勝てない』と思ったら非公認でいいんです」と言い切りました。
一方で、「ルールとプロセスはしっかりやってもらいたい」と指摘し、自民党の政治資金パーティー収入を巡るいわゆる“裏金疑惑”に関与した国会議員との処遇の差を「バランスよくやるべき」と述べました。
【橋下氏】「自民党内で、高市さんに反対する人・反旗を翻した人は全部非公認ということもやろうと思ったらやれる。それはそれで高市さんの権限だったらいいんですけども。
今回の福岡県議の問題も本当に悪質ですよ。でもそれ以上に、自民党の国会議員の裏金問題、あっちの方が悪質で、あれで公認を出しているわけですから。そこはちゃんとバランスよくやってもらいたいなと思いますね」
■「非公認」は「高市総理からのメッセージ」か
その上で、今回の「非公認」について、「高市総理からのメッセージ」だという見方を示しました。
【橋下氏】「高市さんはこういう“メッセージ”を出しておいて。もしかすると、これに危機感を覚えた福岡県の自民党が、変わるかもわからない」
この見方について、関西テレビの江口茂解説デスクも「今の段階で福岡の議員をかばうような素振りを見せると、全国の40以上の道府県で実施される統一地方選挙に影響を与えてはいけないということで、強い態度に出ていると思う」と同意。
その上で橋下氏は「だから相当厳しいことを言って、ちゃんと福岡県やれよっていうメッセージだと思うんです」と指摘するとともに、改めて“裏金議員”との処遇のバランスについて言及しました。
【橋下氏】「高市さんが内閣を組んでいくときに、”裏金議員”を幹部に起用するかどうかも国民は見ると思いますよ。
福岡県、地方議員にそれだけ厳しいことやっといて、『結局、裏金議員を起用するのか』ということになるから、高市さんも襟を正さなきゃいけない」
■橋下氏「選挙経たら不問とはっきり言わなきゃ」
これに対し、「“裏金議員”と言われた人たちは、その後選挙を経て、当選した人たちだが、その点をどう考えるか」と聞かれると、次のように持論を展開しました。
【橋下氏】「『選挙経たらもういいんだ』ということをルール化して、自民党は堂々と言ったらいいですよね。
世論調査で、『やっぱり許さない』という有権者の声も強いんです。
でも自民党は『もう選挙踏まえたら、そこは不問にしますよ』ってことを、はっきり言わなきゃいけないですよね」
■「非公認」のデメリットは
県議選で公認されない場合、どのような不利益があるのでしょうか。関西テレビの江口解説デスクは…
【非公認の場合の“不利益”】(江口デスクによる)
・端的に言うと、自民党という看板なしで選挙戦をすることになる。
・仮に立候補したとしても、『高市さんが応援していませんよ』という中での選挙になるので、自民党の組織票が入ってこないなど、票が減る可能性も。
・活動資金や人的な支援もなくなる可能性も。
・自民党の公認というポスターを作っていたら、デザインも含めて変えないといけなくなる。
と、例示して解説しました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年8月31日放送)
