岐阜県瑞浪市の山奥に、人気の古民家カフェがあります。森に囲まれた特別な空間で味わえるのは、手作りスイーツとこだわりの「森のカレー」。都会を離れて夢をかなえた店主が営む、秘境の人気店を訪ねました。
■自宅を改装した古民家風カフェ
岐阜県・瑞浪インターチェンジから山道を車でおよそ45分。森の中にひっそりと佇むのが、古民家カフェ「ウィークエンドハウス」です。

店主・水野もと子さん(76):
「皆さん、玄関入られて驚かれます。ここは自宅で、下の部屋でカフェをやっています」
この店は、自宅の玄関を通り抜けて店内へ向かう珍しいスタイルです。
水野さん:
「カフェは30年になります。自宅は40年です」

40年前に瑞浪市に移り住み、自宅を改装して始めた古民家風カフェ。通常営業は週末のみで、平日は予約制ですが、この場所を目指して多くの人がわざわざ訪れる人気店です。
緑に囲まれたテラス席も人気です。
水野さん:
「樹林帯に囲まれているので、下界より5℃ほど涼しいです。だから我が家にはエアコンがありません」

季節の移ろいを肌で感じられる特別な場所です。
■手作りスイーツと名物「森のカレー」
料理教室も開いているという水野さんが作る、お手製ケーキも人気です。
水野さん:
「土日のために3種類ほど作っています」
「ぶどうのケーキ」(550円)や、「レモンスポンジプディング」(550円)など、季節に合わせたオリジナルスイーツが並びます。

客ら:
「レモンアイシングケーキは、とても爽やかでおいしいです」
「こだわって作られているのが味に出ています」
客の目当ては、スイーツだけではありません。
客ら:
「森のカレーは安定したおいしさです」
「スパイシーですが食べやすいです」

多くの人のお目当ては、名物の「森のカレー(ドリンク付き)」(1650円)。独自に調合したルーに、5種類のキノコとたっぷりの野菜が入った、この店唯一のランチメニューです。
具材の中でも特にこだわっているのが、牛のすね肉。

水野さん:
「前脚のすね肉は、後ろ脚にはないサシが入っているんです。甘みが全然違います」
■憧れの田舎暮らしでかなえた夢のカフェ
名古屋市千種区出身の水野さんは、なぜ人里離れた岐阜の秘境でカフェを始めたのでしょうか。
水野さん:
「長女を産んだ25歳の時に田舎暮らしをしたいと思って、その10年後にここに来ました」
40年前に憧れだった田舎暮らしを始め、30年前に夢だったカフェをオープンしました。

客ら:
「ここに来ると気持ちもゆったりできます」
「一人でぼーっとしに来ることもあります」
静かな時間が流れるカフェは、多くの人にとっての“隠れ家”になっています。
水野さん:
「好きなことをやっているのが若さの秘訣。皆さんに支えられながら、とりあえずあと3年は続けたいです」
森の静けさと手作りの味。ここでは都会では味わえない、特別な時間が流れていました。

