2026年9月から、香川県の鉄道会社が無人駅から駅の自動券売機を撤去し、スマホのデジタル券売機を導入することになりました。そのシステムを開発したのは、岐阜県本巣市の企業でした。
2023年、将棋の藤井聡太六冠が制服姿で運転体験をした、高松琴平電気鉄道・通称「ことでん」。
藤井聡太八冠(当時):
「ことでんはレトロな車両が多く活躍しているので、最近の車両とはかなり違う雰囲気があって、とても面白かったです」
レトロな車両が高松市を起点に3路線、およそ60キロを運行しています。その「ことでん」が、全国初となる新たな取り組みを始めます。無人駅から自動券売機がなくなるというのです。
レシップビジネス開発センターの山中勇人さん:
「紙の切符を買っていた時のように、いつものように切符を買っていただく感覚を、スマートフォンで再現している」

スマートフォンに再現された「券売機」。無人の駅ごとに設置されたQRコードを読み取って切符を購入するという仕組みを開発したのが、本巣市に本社を構えるレシップです。
レシップの担当者:
「当社の主力製品はバスの運賃箱。製造は1970年からで、長きにわたって納入しています」
レシップでは、バスや鉄道用の運賃箱を始め、バスの前面につけられている行先表示器、さらにICカードリーダーなど、交通システムのあらゆる電装機器を製造しています。

レシップと「ことでん」は20年前からの付き合いがあり、今回、デジタル切符の導入が決まったということです。
レシップビジネス開発センターの山中勇人さん:
「初めて訪れる観光のお客さまや、インバウンドのお客さまなども増えていくような状況もあるんじゃないかなと思いますので、会員登録などの手間なくすぐにお使いいただける」
購入する時にアプリをダウンロードする必要はなく、QRコードからアクセスした画面のブラウザ上でスムーズに決済できます。
「ことでん」では近年、高額な券売機の維持費や集金業務などが課題となっていて、デジタル券売機の導入で、業務の効率化を目指したいとしています。

レシップビジネス開発センターの山中勇人さん:
「同じような地域の鉄道会社さまにも、券売機のコストなどの課題を解決するために、このたび香川での運用を成功させまして、ぜひ使いやすいと言っていただいて、色んな地域でも使っていただきたい」
新しい時代の鉄道システムが、岐阜からスタートします。

