その歴史約280年。村民の間で受け継がれてきた伝統の歌舞伎が奉納され、多くの人を魅了した。

日が沈み始めた8月18日午後6時、福島県檜枝岐村には舞台へと続く長い行列が…。
伝統の夏の檜枝岐歌舞伎が開幕。村民がお伊勢参りの際に江戸などで見聞きし、村に持ち帰ったのが始まりといわれる檜枝岐歌舞伎。村民が守り続けていて、福島県の重要無形民俗文化財にも指定されている。

演題は、安倍貞任(あべのさだとう)・宗任(むねとう)兄弟の源義家への復讐を軸に家族の悲劇を描いた物語。「奥州安達ケ原袖萩祭文(おうしゅうあだちがはら・そではぎさいもん)の段」
雪の中、目の見えぬ母をいたわる娘のいじらしさ、義理や責任から親子が同時に自害する展開が涙を誘う。
見どころは、貞任・宗任兄弟が仇である源義家と対面する緊迫のやりとり。一瞬で衣装が変わる「引き抜き」の演出は、兄弟の感情の変化を表現していて、華やかな衣装が何度も変わると客席からは大きな拍手が沸き起こった。

千葉県から訪れた男性は「十何年ぶりかで今日もう一回きたんですけど、最後の盛り上がっている場面は感動しました」と話し、神奈川県からの夫婦は「半年は雪に埋もれちゃうし、本当に厳しい環境の中で義理人情とかそういうのをずーっと日本のいい所を教えてきたのかなとは感じますね」と話す。

檜枝岐歌舞伎は9月5日にも上演される。

福島テレビ
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