そんな友野は全日本選手権後も精力的に活動。2026年1月の四大陸選手権では4位に入り、出場がなかった3月の世界選手権では、中継番組の副音声&YouTube配信のMCとして番組を盛り上げた。
全日本選手権を終えて早々に現役続行を決断した理由を、友野は後にこう語った。
「シーズンを過ごしていくうちに体がどんどん動いていって、自分の中で“今が全盛期”という感覚があって。それがあるうちは続けないともったいないという気持ちがありました」
「今が全盛期」の言葉には、トップ戦線を走り続ける友野のプライドと自信がうかがえる。そして、その内なる闘志は新たなフリーにも投影されている。
信頼の厚い振付師と作り上げた新フリー
2026-27シーズン、ショートは昨季絶好調だったプログラムを継続したが、フリーは一新。
熟考の末に決まった演目はQueenの『It’s a beautiful day』だ。
「いくつかの候補曲の中にこの曲があって、聞いた瞬間に“これだ!”と思ったんです。去年ショートで使っていたソフィー・タッカーの『That’s It(I’m Crazy)』と同じような感覚がありました。歌詞もすごく素敵で、自分に合っているなって」
振り付けは、ショートと同じシェイ=リーン・ボーンさんに依頼した。
「ショートで2シーズンやってきて、すごくいい評価をいただいていて、自分の中でもぴったり合っている感覚があったので、シンプルにやってみたかったんです。動きやリズムの取り方など、今までと違う独特な振り付けの仕方で、体が自然に動くような形なので、フリーもやってみたいなっていう気持ちがありました」

