東京で過去最多の感染確認

東京都で11月18日、確認された493人という新型コロナウイルス感染者。これまでで最も多かった8月1日の472人を、20人以上上回る過去最多の規模となっている。

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通行人A:
これからどんどん人数が上がってくるんじゃないかと心配です

通行人B:
GoToトラベルを廃止したり、これからクリスマスと正月でイベント多いので、やっぱり室内でという心がけを政府からもした方がいいのではと。

通行人C:
そんな別に深くは考えなくていいのではないか。風邪と一緒みたいになってくるんじゃないですか、そのうち。

小池百合子東京都知事は、高齢者への広がりに警戒を呼びかけた。

小池百合子東京都知事:
世代的にも広がりがあるのが
今日のポイントだと考えている。高齢者の方々の重症化が顕著に出ている。高齢の方々、少し体の悪い方などは特にご注意いただきたい。

東京都の重症者は17日から3人減り39人。感染者全体を年代別で見ると20代123人。30代が92人。40代が89人などとなった一方、65歳以上の高齢者は17日の36人から77人に倍増。今後重症者の急激な増加が懸念される。

また、東京都の新規感染者数の1週間平均も、10月のほぼ横ばいからこの2週間で急増。歯止めがかからない状況となっている。

こうした事態を受け、東京都は感染状況の警戒レベルを、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げる方向で最終調整。専門家を交えた19日のモニタリング会議で発表される見通し。

飲食店では悲鳴

GoToイートの対象となっている東京・港区の鉄板料理店「創作鉄板 粉者焼天」では、もともと席数を45から20に減らしていたが、5人以上の客が距離を取れるよう配置を変更。

さらに対策強化のため、急きょ“パーティション”を設置。それでもこのところの感染者急増に不安はぬぐえない。

――都の警戒レベルが一番高いものに?

創作鉄板 粉者焼天 滝口佳祐店長:

またお客さまの客足が減ってしまうのかなと不安です

GoToイートへの警戒発言相次ぐ

11月17日、過去2番目となる269人に達した大阪府。吉村大阪府知事は、GoToイートについて、より強い制限を求める考えを明らかにした。

吉村洋文大阪府知事:
GoToイートについては4人以下に適用を絞るべき5人以上は適用除外するということを大阪でやるべき。テーブルを分けたらいいとか、パーティションを設置したら8人でもいいと僕は思っていない。

日本医師会の中川会長は週末からの3連休に向け、こう呼びかけた。

日本医師会 中川会長:
今週末は3連休が控えています。国民の皆さんにはぜひ“秋の我慢の3連休”としていただきたい。

――感染者の急増はGoToが要因とみている?

日本医師会 中川会長:

きっかけになったことは間違いない。

首都圏の感染者数では、東京で493人。神奈川で214人。埼玉で126人。いずれも過去最多。さらに千葉県で66人。11月18日、4つの都と県だけで900人近い感染者が出ている。

(「イット!」11月18日放送分より)