夏休みが始まり、海や川で遊ぶ機会が増えていますが、今年富山県内では海で子どもが犠牲となる痛ましい事故が相次ぎました。

海や川での事故を防ぐため特に注意すべきポイントを専門家に聞きました。

*リポート
「夏休みが始まり海や川で遊ぶ機会が増えていますが、海には見えない危険が潜んでいます」

今年県内で相次いで起きた海での事故。

6月富山市の八重津浜に友達と遊びに来ていた中学2年生が溺れ、死亡しました。

また先月19日には黒部市の石田浜海水浴場を訪れていた群馬県の小学4年生の男の子も溺れ死亡しています。

海や川で命を守るためにどんなことに気をつければいいのか。

先月30日、事故が起きた八重津浜で調査をしていたのは水難学会の斎藤秀俊理事ら3人です。

*水難学会 斎藤秀俊理事
「急に深い。そこだ1.7メートル。急に深くなってきた」

事故は『突堤』と呼ばれる海に突き出た堤防付近で起きたとみられ、水面から突堤までの高さや海の深さを調べ、原因や対策を調査しました。

*水難学会 斎藤秀俊理事
「そこは2.6メートル。そこから見てつかむところはない?ないね、全くなしOK。それはもう無理だ」

斎藤理事は突堤など人工構造物の周りは急に深くなる箇所が多く危険な場所だと話します。

*水難学会 斎藤秀俊理事
「突堤の先端まで来て深さを確認せずに飛び込んでしまう、深さを確認せずに飛び込むことは一番命の危険がある。これは止めた方がいい」

また突堤の高さにも危険が潜んでいて、事故があったとみられる現場付近の突堤は海面から約1メートル25センチの高さがあり、転落したり飛び込んだりした場合は、陸に上がるのが極めて難しいといいます。

*水難学会 斎藤秀俊理事
「飛び込んでそんなに高さないなと後ろ振り向いたら1メートル以上の壁がある。そのときの絶望感、絶対登れない。そのような場所」

斎藤理事は安心して水遊びができる範囲はひざ下までの深さだとしていて、腰よりも深い水深は大人も子どもも簡単に流されてしまう可能性があると言います。

*水難学会 斎藤秀俊理事
「深さで言うとひざ下までは青信号、ひざから腰までが黄色信号、黄色から上は赤信号と覚えていただきたい」

また、家族で出掛ける際にも子どもだけが先に川や海に向かい溺れてしまう水難事故が一番多いと話し、ライフジャケットは現場に着く前に着用してほしいとしています。

また絶対に子どもだけで海や川に行かないでほしいと話します。

水難学会の斎藤理事はもし溺れた人を発見した場合、助けに行こうとすることは大変危険を伴うとしています。

理由はこの図のように1人目が溺れている状況で、2人目が助けにいこうとしてもどこから深くなっているかわからず、急な深みで足がつかず、2人目も溺れてしまう可能性があるためだといいます。

溺れた人を発見した場合は119番をお願いします。

またもし自身が 溺れたしまったときはどうすればよいのでしょうか。

その場合はまずは焦らず、力を抜いて仰向けで浮くことが大事だということです。

そして溺れている人を見かけた場合、空のペットボトルを投げることも救助活動になるということです。

このようにペットボトルをお腹付近で持つことで浮き輪の代わりになり浮力を使って浮きやすくなります。

焦って「助けて」と手を振りたくなりますが、腕を振るとかえって沈みやすく、小学生の場合はすぐに溺れてしまうということです。

楽しい思い出をつくる夏休みが一瞬の油断で取返しのつかない事故に繋がることもあります。

海や川へ出かける際は水辺の危険性を家族で確認し安全に楽しんで下さい。

富山テレビ
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