夏休みが始まって1週間。
海や川でのレジャーで気をつけなければならないのが水の事故です。
水遊びの危険を記者が体験取材しました。
7月24日、札幌市の豊平川で遊んでいた中学生6人のうち2人が川に流されました。
通報から約20分後、2人は岸に流れ着き、その後消防により病院に搬送されました。
2人とも軽いけがをしています。
北海道警察によりますと2026年、道内で起きた水難事故は海で44人、川で12人、湖で5人の計61人に上っています。
7月28日、小樽市祝津の海岸で水難事故をなくすための講習会が開かれました。
「誰でも乗れるので経験してほしい。真ん中くらいに乗ってもらって」(海保職員)
大きなボードの上に立ち、パドルをこいで進むウォータースポーツ「SUP」を記者が体験しました。
「乗ってみます!」(吉村直人記者)
記者は初めてのSUP体験でしたが、2分ほど挑戦すると立つことが出来ました。
SUPは初心者でも短時間で乗れるようになりますが、十分な知識がないと事故を招いてしまいます。
「今度は空気を少し抜いた状態でフィンがないものでやってみたいと思います」(吉村記者)
空気が少なくボードに不備がある状態で海に出ると…
「フィンがないと1回こぐだけで回っちゃって進まない。空気が抜けているので波の影響をもろに受けて安定しないですね」(吉村記者)
うまく乗れず、ボードから落ちてしまいました。
講習会を開いた第一管区海上保安本部によりますと、道内では2025年、SUPの水難事故で10人が救助されました。
このうち9人は遠くまで流され、自力で戻って来られない状態でした。
残る1人は溺れています。
水遊びで用意しておきたい装備とは?
スマートフォンを防水ケースに入れていると位置情報を発信できます。
足を保護できるマリンシューズもおすすめです。
そして最も重要なのがライフジャケット。
サイズがぴったりしたもので、体に密着するようにバックルなどを固定します。
「着けているだけで安心感があります。(水面に)足を上げられるくらい」(吉村記者)
しかしバックルがゆるんだままだと…
「ゆるゆるな状態だと浮き具だけが浮いてしまって体が浮き上がりません」(吉村記者)
「命を守るにはライフジャケットの常時着用をお願いしています」(第一管区海上保安本部 佐藤学 安全対策課長)
海で気を付けたいのは、非常に強い水の流れ「離岸流」です。
これは北海道警察が小樽市銭函の海で実験した映像です。
着色剤をまくと離岸流に流され、約15分後には30メートルほど先の沖合まで運ばれていきました。
離岸流から抜け出すには海辺と平行になるように泳ぐことが必要で、まっすぐ岸に向かうのは水泳選手でも難しいといいます。
ライフジャケットを着用していれば、浮き続けることで体力を温存し救助を待つことができます。
「北海道はやはり海水温が冷たい。夏場は非常に短い期間でのレジャー。無理をしたりというのがあるので、知識もない中やってしまって事故を起こす」(佐藤課長)
海上保安庁がすすめる装備品は…。
・ライフジャケット…隙間ができないよう密着して着用するのがポイント。隙間があるとライフジャケットだけが浮いてしまいます
・防水ケースにスマートフォン…仮に沖に流されても、スマホが発信する位置情報をもとに捜索が可能
・マリンシューズ…サンダルに比べて、足を保護でき滑りにくい
水難事故の場合はすぐに警察や消防、または海上保安庁の「118番」に通報を。
