2025年5月に愛知県犬山市で航空自衛隊のTー4練習機が墜落し、搭乗していた2人が亡くなった事故について、空自は31日、墜落の原因は特定できなかったとする調査結果を発表した。
森田空幕長は会見で冒頭、「2名の隊員が殉職する結果となったことに対し、深い哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げる。また、地域住民の皆様をはじめ多くの皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことにつきまして、航空自衛隊として深くお詫び申し上げます。」と述べた。
調査結果については、「飛行中に明確な異常が発生していたことを示す事実は確認されなかった」とした上で、「客観的裏付けとなる情報が不足しており、あらゆる情報を収集し、調査・分析したが墜落に至る直接的な原因を特定することはできなった」と報告した。
発表資料には、事故に至る過程で影響した可能性が考えられる要因として、離陸後に機器の設定をしていたところ、速度や高度の確認がおろそかになった結果、不適切な操作を行った可能性があると記載した。このほか、操縦席に持ち込んだ、操縦者が脱出を試みるための装備などが入っているサバイバルキッドが操縦かんに干渉したことなどが可能性として考えられると取りまとめた。
森田空幕長は「本事故を極めて重大なものと受け止めている。得られた教訓を真摯に受け止め、安全確保を最優先として、再発防止に取り組むとともに、国民の皆様の信頼回復に全力を尽くしていきたい」と語った。
