震度7の地震から丸3日となりますが、被災地ではさまざまな問題に直面しています。
震度7の地震に見舞われた宇城市小川町から、榎並大二郎キャスターが中継でお伝えします。
この辺りは道路が激しく隆起しまして、片側1車線の道路も損壊しています。
奥に見える建物なども傾いたり損壊したりしています。
こうした、道路の復旧に当たる作業員の皆さん、商店の片づけをされる方も31日も暑さとの闘いとなっています。
特に体温調節が難しい高齢の方にとっては命に関わる暑さとなっています。
今日は午前、2軒の高齢者施設を取材しました。
氷川町にある施設なんですが、こちらでは停電とそして断水が続き、クーラーが使えずに入所者70人のうちの3割に当たる21人の方が熱中症の症状で病院に搬送されました。
30日夜ようやく電気が通ったということで、職員の方も「これで空調が使えます。一つ山を越えました」と胸をなでおろしていました。
ただ、日本製紙八代工場の被災によって、おむつなどの介護に欠かせない物資が不足することを心配されていました。
そして八代市の高齢者施設でも、水道がいまだ十分に戻っていません。
食器にラップをかけて洗い物を減らしたり、歯磨きもシートで代用するなど節水をされていました。
ちょうど取材中に水道が復旧して、「洗い物ははかどります」という声が聞かれたんですけど、ただ完全復旧には程遠く水不足による衛生面も不安の声を口にされていました。
熊本市では室岡大晴キャスターが取材を続けています。
熊本市内にある大慈禅寺から、中継でお伝えします。
この地域も震度6強に見舞われました。
入り口の白壁が倒れてしまって瓦が散乱しています。
こちらのお寺は10年前の地震でも被害をかなり受けたということです。
しかし、つい1カ月、2カ月前に修復が終わったところで、今回の地震の影響を受けたということでした。
灯ろうも2つ倒れてしまっています。
このお寺、重要文化財に登録されていまして、重要文化財はそう簡単に修復できないというのも1つの課題だと話していました。
また、私が3日間、取材する中で感じたことがあります。
それは被災者の心のケアの大切さです。
発災当時は皆さん何が起きたか分からない状態でした。
話を聞くと、すごく気さくに話しかけてくれるんですが、気丈にふるまっているのかなという印象もありました。
しかし、2日、3日経って少しずつ現実を受け入れて、だんだんと悲しい、そしてつらいという言葉が増えたなという印象です。
大きな被害を受けた方はその事実にショックを受けています。
被害は小さくとも避難所暮らしをしている方々は、プライベートがなく非常にストレスを感じているということを話していました。
被害の大小にかかわらず被災者の心のケアをすることが大切だと取材を続けて分かりました。
榎並大二郎キャスター:
こちらの取材でも家を失ってこの先どうすればいいのかという不安の声が聞かれました。
宇城市では罹災(りさい)証明の受け付けが始まりました。
こうした生活再建への道筋を一日も早く立てることが、被災された方の不安を和らげる第一歩ではないかと思います。
そして、取材をしていて忘れてはならないのが、今日も高齢者施設の取材をする中で、職員の方にも家が全壊してしまった方がいました。
現場を支えている方、こうした皆さんを支えるための体制を作ること、これは急務だと思います。
