ハンガリーで、記録的な熱波と干ばつの影響でドナウ川の水位が大幅に低下し、国内の発電量の約半分を担う原子力発電所が運転開始以来、初めて全面停止する見通しとなりました。
ハンガリーのマジャル首相は30日、ドナウ川の記録的な水位低下を受け、パクシュ原子力発電所を今後、24時間から72時間以内に全面停止する見通しだと明らかにしました。
原発を運営する会社によりますと、パクシュ原発は冷却にドナウ川の水を利用していますが、冷却に必要な水量そのものは確保できる一方、取水ポンプの吸込口が現在の水位より高い位置にあるため、ポンプが正常に機能できなくなるおそれがあるということです。
パクシュ原発は国内の発電量の約半分を担っていて、全面停止すれば1982年の運転開始以来、44年で初めてです。
マジャル首相は、8月3日以降、国内がエネルギー危機に陥る可能性があるとして、国民に自主的な節電への協力を呼びかけました。
一方、運営会社は、停止後も原子炉の冷却に必要な水は十分確保でき、安全性に問題はないと説明しています。
また、取水設備の改良工事を進めていて、数年以内には現在よりさらに低い水位でも運転を継続できるようにする方針です。
