仙台市中心部の商店街では、7月18日と19日、夏の恒例行事、「一番町三社まつり」が行われました。商売繁盛を願い40年以上前から続けられているこの祭り。伝統をつなごうとする担い手たちを追いました。

祭りの6日前…

仙台市青葉区の百貨店、藤崎の屋上では、本番に向けて準備が進められていました。
神社に鎮座する神輿を、祭りに向けて運び出す作業です。

そもそも、一番町三社まつりとは、仙台市中心部にあるサンモール一番町商店街、おおまち商店街、一番町一番街商店街の3つが合同で行う夏の恒例行事。
祭り当日は、それぞれの商店街の神社に鎮座する神輿がまちを練り歩くため、この日は、おおまち商店街の青年部のメンバーが飾り付けを行いました。

青年部長の土屋将範さん、39歳。青年部長を務めて今年で3年目となります。
神輿が神社から運び出されるのは1年にこの時だけ…。その重みを感じながら作業を進めていました。

おおまち商店街振興組合 土屋将範青年部長
「今週の日曜日が本番なんですけど、それまでにこういった形で、パフォーマンスというか周知することが主な目的」

商売繁盛を願い1979年に始まった一番町三社まつり。商店街の風景が年々変わる中にあっても、そこで働く人たちが伝統をつなぎ、祭りを続けてきました。

祭りの前日。多くの人が商店街を行き交う中、神輿の最終調整です。
祭りは今回で47回目。商店街の中でも準備の手順や祭りの歴史を知る人は年々減っていて、担い手の継承が課題になっているといいます。

一つ一つの作業が手探り…

おおまち商店街振興組合 土屋将範青年部長
「覚えながら作業していくように」

祭りに長年関わってきた先輩たちも、”つなぐ”難しさを痛感していました。

おおまち商店街振興組合 鳴海幸一郎事務局長
「育てるということはただ伝えるだけじゃなく理解してもらう。頭だけじゃなく体で、1年に1回しかやらないことだから。体で仕込みを教えるのは難しいけど、みんなでわちゃわちゃやりながら、ああでもないこうでもないっていうと、どこかにキーワードは体に残っているから、それはいいと思う」

まつりの成功へ…商店街のメンバーは、酒を酌み交わし本番に向けて士気を高めていました。

迎えた神輿渡御の本番…当日の仙台の最高気温は31.4℃となり厳しい暑さに…。
こうした中、3つの商店街の担い手たちがアーケードに集結。いよいよ、その時が。

おおまち商店街振興組合 土屋将範青年部長
「ではおおまち行きます。元気に行きましょう!」

神輿の重さは1トンほど。法被姿の人たちが声をかけながら、3基の神輿がおよそ3時間かけて商店街を回ります。
アーケードには大勢の見物客も訪れ、拍手を送っていました。

祭りを見に来た人は
「迫力があって、すごいものだと思いました」
「皆さん本当にキラキラされていて、毎年見に来ているんですけど、かっこいいなと思って見に来てました」

クライマックスは3基の神輿が一カ所に集まり、激しくぶつかり合う「もみ」です。
それぞれの商店街が自分たちの姿を見せつけるその様子は大迫力…。担い手たちは、最後の力を振り絞り神輿を動かしました。

現在、仙台市中心部では再開発が進んでいて、「100年に一度」と言われる変革期にあります。その中でこれからも商店街を盛り上げるため、「一番町三社まつり」は続いていきます。

おおまち商店街振興組合 土屋将範青年部長
「継承だけでなく、今の時代に沿った形で、自分たち比較的若手と呼ばれる30代の者たちで、自分たちで考えながらもっとこうした方がいいんじゃないかとか、そういった工夫もできると思うので、先輩の継承だけでなく+αもできているので、このような調子で引き続き頑張りたい」

仙台放送
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