イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使は22日、イランへの軍事行動について「イランはイスラエルだけでなく世界全体への脅威だ」と述べ、攻撃の正当性を強調しました。
コーヘン大使は、フジテレビ報道局の公式YouTube番組「ニュース延長戦はじめます。」に出演し、イランが核兵器や弾道ミサイルの開発を進めるとともに、ハマスやフーシ派などの武装勢力を支援していると指摘し、「外交や制裁による解決が20年以上試みられたが、軍事力を行使しなければならない時がある」と主張しました。
また、大使は北朝鮮による日本人の拉致事件にも言及したうえで、北朝鮮の核開発に触れ、「1990年代にアメリカのクリントン政権が北朝鮮の核施設を攻撃しなかったのは誤りだった」と発言しました。
そのうえで、「もし当時行動を起こしていれば、北朝鮮は現在のように核を保有していなっていなかったかもしれない」と述べ、イラン問題への対応の教訓になるとの考えを示しました。
さらに、大使はイスラエルの安全保障政策について、「平和は力によって守られる」と強調。「(2003年)10月7日のハマスによる奇襲攻撃によって、共存だけに依存する考え方は失敗だったと分かった」と語りました。
一方で、将来的な和平への期待も示し、「イランが核開発やイスラエルへの敵視政策を放棄するなら、外交関係の樹立も歓迎する」と述べました。
マラソン愛好家でもあるコーヘン大使は「平和の実現はマラソンのようなものだ」と例えたうえで、現在の中東情勢について、「ランナーがもっとも苦しいと感じる34~35キロ地点にいる」と表現しました。
大使は、イスラエルにとってのゴールは戦争ではなく平和だと表現し、「イランが核開発や長距離ミサイル開発、ハマスやヒズボラへの支援を続けるなら、ゴールはさらに遠のく」と指摘しました。 さらに「イスラエルは平和のために走り続ける」、「必要であれば100回でもマラソンを走る」と述べ、長期戦となっても安全保障と和平の追求を続ける考えを示しました。
来月離任するコーヘン大使は、日本での5年間を振り返り、最も印象的だった出来事を問われ、「安倍晋三元総理との交流」と答えました。
また「私は日本を去るが、心の一部は日本に残るだろう」と述べ、日本への感謝の言葉でインタビューを締めくくりました。
