第175回芥川賞に岩手県盛岡市出身の小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」が7月15日に選ばれました。
県内では、書店に特設コーナーが設置されるなど祝福ムードに包まれています。
選考会は15日、東京都で開かれ、盛岡市出身小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」が選ばれました。
この作品は、職を失った女性が仮想現実の中に飛び込み、ゾンビがはびこるホテルで働く物語です。
現在36歳の小砂川さんは中学までを盛岡市で過ごし、高校進学を機に上京、4年前に「家庭用安心坑夫」でデビューし、芥川賞には今回を含めて3回ノミネートされていました。
会見では素直な思いで喜びを語りました。
芥川賞を受賞 小砂川チトさん(盛岡市出身)
「人生にこういうことが起こることもあるんだと、夢の中にいるような感覚」
ふるさと岩手のファンへ小砂川さんは「温かい言葉を頂くたび本当にうれしくありがたく思う。また帰りたいと思うのでよろしくお願いします」と話しました。
岩手ゆかりの作家の芥川賞は、小砂川さんで3人目です。
受賞から一夜明け、県内も喜びに沸いています。
JR盛岡駅のビルにある「さわや書店フェザン店」では、正面入り口に受賞作を30冊ほど並べた特設コーナーを設置、多くの人が本を手に取っていました。
盛岡市民
「素晴らしいんじゃないでしょうか。(受賞作を)妻が買って来ると思う」
福島から来た人
「すごいですね。(岩手には)土壌があるんでしょうね。創作意欲をかき立てるような風土とか」
店長の竹内敦さんもファンの一人として喜んでいます。
さわや書店フェザン店 竹内敦店長
「本当にうれしい。『三度目の正直』というか3回連続で候補になって、(受賞作は)現実と妄想の区別が付かなくなるような世界なので、ぜひ一度体験してほしい」
また、盛岡市では16日、2017年に芥川賞を受賞した市内在住の沼田真佑さんが、釜石市出身の作家・柚月裕子さんと登壇し、トークショーの中で小砂川さんを祝福しました。
2017年に芥川賞受賞 沼田真佑さん(盛岡市在住)
「(受賞作は)すごく良かった。本当に。これ以上言わない方が良いかもしれないが、これはかっこいいなと小砂川さんのゾンビは、本当にリアルだった」
作家 柚木裕子さん(釜石市出身)
「喜ばしいというか盛り上がることですよね土地が、岩手(の時代が)来てますでしょう今」
今回の受賞で県内の文学への熱と感心は、さらに高まりを見せそうです。
(岩手めんこいテレビ)
