全国的な問題となっているバス運転手の不足。
1日に約1000人の乗客が利用する千葉市の路線も、運転手不足の影響で存続の危機に陥っています。
14日午前7時過ぎの幕張駅前では、多くの人々がバスに乗り降りしている様子が見られました。
通勤・通学の足として多くの人が利用していたのは、千葉市内を走る花島公園線です。
バス利用者は「通勤に利用している人が多いですからね」「仕事場まで20分くらい徒歩で行かなきゃいけないので、バス使うことの方が多いです」と話します。
JR幕張駅から直線距離で約4km先の花島公園までを結ぶ千葉シーサイドバスの花島公園線。
途中のバス停には小学校や中学校などもあります。
団地や住宅街の中を走り、1日1000人ほどが利用しているといいますが、車内には「減便のお知らせ」と書かれた貼り紙がありました。
運行会社によりますと、関東運輸局に、この路線を含む3つの路線を9月いっぱいで廃止することを届け出たといいます。
廃止の知らせを知った利用者からは「毎日通勤で使っています。転職も考えないといけないレベルです。ほんと困っちゃいます」「将来的な死活問題なので残してほしいですね」と戸惑う声が聞かれました。
運行会社に話を聞くと、路線廃止は苦渋の決断だったと答えました。
千葉シーサイドバス・担当者:
本当に運転手不足、これにつきます。運転手さんがいないということが一番の原因です。継続して運転手の募集もしていたんですけど、ここにきて退職者も増えまして。
背景にあるのは、全国的な問題となっているバスの運転手不足です。
今回、路線廃止を届け出た千葉シーサイドバスでは、多い時に50人以上もいた運転手が、現在はその半数以下の20人ほどに減っているといいます。
そのため、運転手確保に向け賃上げを含む労働環境の改善に取り組んできたといいますが、この路線特有の問題も逆風になったといいます。
千葉シーサイドバス・担当者:
狭い道を運行しなければいけないというのは、運転手さんには大きなストレスの要因のひとつ。
実際に狭い区間を走るバスに乗車してみると、対向車が通ったあとでないと通行が厳しい場面がありました。
こうした地理的条件が運転手の精神的な負担の増大につながり、運転手離れの一因になっているといいます。
バスの運行会社は、7月2日と11日の2回にわたり、路線廃止に関する住民説明会を行いました。
そこでは路線存続を求める声も多く上がり、運行会社は10月以降、便を大幅に減らすことを前提に2027年3月末までは路線を継続するとしています。
