ことしに入って、奈良から離れた場所や住宅街などに相次いで現れ、世間を騒がせた奈良公園のシカ。
きょう=7月16日、頭数調査が行われ、過去最多の1687頭であることがわかりました。
愛護会は「奈良公園のシカの数はピークを迎えた」と話す一方、公園を出て各地に現れたシカ、いわば「“ミニ奈良公園”のシカ」については「今後の調査研究課題」と述べるにとどめました。
■増えすぎたシカが各地に住みつき”ミニ奈良公園化”
16日朝、奈良公園で行われていた、国の天然記念物に指定されている、シカの頭数調査。
保護活動などを行う「奈良の鹿愛護会」がシカの活動を把握するために、1953年から毎年調査していて、ここ数年は数が右肩上がりとなっています。
“奈良公園出身”とみられるシカはことし3月、生駒山を越え、大阪府内に現れたほか…
奈良市内の住宅街にも住みつき、まさに各地で”ミニ奈良公園化”する事態となっています。
その原因として、観光客による過剰な餌やりで栄養状態が良いシカが増え、子ジカがたくさん誕生したことなどにより、奈良公園で「増えすぎている」ことが指摘されていました。
■頭数調査は「目視」で 「正」の字を書いて記録
シカは一体、どのくらい増えているのか、16日早朝、奈良公園に集まった総勢38人の調査員がシカの数を「目視」で、一頭一頭「正」の字で記録していきました。
【調査員】「12頭で、子ジカが2頭であとはメス…」
【調査員】「子ジカちゃんが2頭。あっ、メスも見える、いっぱいいますね…橋の下にも…」
もちろん、シカたちは調査中であることなど知るはずもなく、自由気ままに動き回ります。
■「あれ?」カウントが重複することは…
【調査員】「39頭…のうちの1、2、3、4、5、6…7頭子ジカですね。あとは全部メス…あれ?」
動き回るシカを数えるのは、簡単ではないように見えます。果たして、重複なく数えることはできているのか聞いてみると…
(Q.わからなくなりませんか?)
【調査員】「それはありますけど(笑)。ゆっくり数えていますんで、おのずと数は出ます!」
その後も、調査員たちは茂みの奥までくまなくシカを探し、およそ2時間半で調査は終了しました。
■シカ今後も増加?「奈良公園はピーク」も外のシカの傾向は「今後の調査研究課題」
その結果、「奈良のシカ」の頭数は1687頭と、過去最多を更新し、5年連続の増加となりました。果たして、シカは今後も増え続けていくのでしょうか。
【奈良の鹿愛護会 中西康博副会長】「奈良公園のシカの数はピークを打ったと思う。自然の摂理と言いますか、過密になりすぎて減少傾向に入ったか」
その一方で、奈良公園の外に出ていったシカについては…
【奈良の鹿愛護会 中西康博副会長】「外に出ている“ミニ奈良公園”のシカがピークを打ったのかは、奈良公園戻る傾向あるのかというのは今後の調査研究課題」
”過密状態”が続いている奈良公園のシカ。今後、適正な個体数に戻っていくのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月16日放送)
