全国的な問題となっているバス運転手の不足。1日に約1000人の乗客が利用する千葉市の路線も、運転手不足の影響で存続の危機に陥っている。
「減便」に利用者「死活問題」「転職考えるレベル」
朝7時過ぎの幕張駅前。多くの人々がバスを乗り降りしている。通勤・通学の足として多くの人が利用していたのは、千葉市内を走る「花島公園線」だ。

JR幕張駅から直線距離で約4キロ先の花島公園までを結ぶ、千葉シーサイドバスの花島公園線は、途中のバス停には小学校や中学校などもある。団地や住宅街の中を走り、1日1000人ほどが利用しているというが、車内には「減便のお知らせ」と書かれた張り紙があった。
運行会社によると、関東運輸局にこの路線を含む3つの路線を9月いっぱいで廃止することを届け出たという。廃止の知らせに利用者は戸惑っている。
バス利用者:
毎日通勤で使っています。転職も考えないといけないレベルですね。ほんと困っちゃいます。
バス利用者:
将来的な死活問題なので、残してほしいですね。
運転手不足で苦渋の決断 地理的条件も一因に
運行会社に話を聞くと、路線廃止は苦渋の決断だったという。

千葉シーサイドバスの担当者:
本当に運転手不足、これにつきます。運転手さんがいないということが一番の原因ですね。継続して運転手の募集もしていたんですけども、ここにきて退職者も増えまして……。
背景にあるのは、全国的な問題になっているバスの運転手不足。今回路線廃止を届け出た千葉シーサイドバスでは、多い時に50人以上もいた運転手が、現在はその半数以下の20人ほどに減っているという。そのため運転手確保に向け、賃上げを含む労働環境の改善に取り組んできたが、この路線特有の問題も逆風になった。

千葉シーサイドバスの担当者:
狭い道を運行しなければいけないというのは、なかなか運転手さんには大きなストレスの要因のひとつだと思います。
実際に、狭い区間を走るバスに乗車してみると、対向車線が通った後でないと通行が厳しそうな道もあることがわかった。こうした地理的条件が運転手の精神的な負担の増大につながり、運転手離れの一因になっているという。

バスの運行会社は7月2日と11日の2回にわたり、路線廃止に関する住民説明会を行った。そこでは、路線存続を求める声も多く上がり、運行会社は10月以降、便を大幅に減らすことを前提に、2027年3月末までは路線を継続するとしている。
(「イット!」7月16日放送より)

