足輪で常時監視…
出所したストーカーの再犯を防ごうと、韓国が3年前から始めたのが、GPS付きの足輪による監視制度。位置情報を把握して、24時間監視している。

これまで性犯罪者などの監視に使っていたが、その対象を広げた。
記者:
ベルトの部分はかなり分厚くて、とてもこれを外すことはできそうにありません。
この装置は、最長で20年間の装着が命じられる。
電子足輪をつけているストーカーの加害者は、5月末時点で、韓国国内でおよそ350人。被害者や接近禁止エリアに近づくと警告があり、従わない場合は、法務省の職員が警察とともに現場に出動する。

この取り組みにより、性犯罪の再犯率は、導入前の5年平均と比べて20分の1に激減した。ストーカー犯罪にも効果が期待されている。
6月からは、韓国では新たに電子足輪をつけたストーカーの位置情報を、被害者がスマートフォンで把握できるようになった。

夜道を歩く女性と、後を追う男性。すると、女性のスマートフォンが鳴る。ストーカーが2キロ以内に接近するとアプリで位置を確認できる。
加害者の社会復帰への影響は
被害者を保護する一方で、こんな事態も…。韓国のSNSで拡散された画像には、半ズボンをはくバイクの配達員の足元に黒いGPS装置が…。長ズボンをはいている男性の裾から、黒い足輪が見えている。
この画像を見た人からは、「恥知らずな人間だ」「クビにしよう」などと、差別的なコメントが書き込まれていた。

足輪が加害者の社会復帰の妨げにつながる恐れも懸念される。
韓国の人たちは足輪の装着について、どう考えているのか。
取材班は、賛否を調査。すると、取材に応じたソウル市民32人のうち、反対と答えたのは、わずか1人で、制度が圧倒的に支持されている実態が分かった。

7年にわたるストーカー被害に苦しんできたカクさんも、「加害者の人権は大事ですが、他人の人権を侵害した人の人権が、被害を受けた人と同等に扱われるべきなのでしょうか。それは違うと思います」と強調する。
更生の現場は
被害者の安全を守るためのGPSの装着。一方で、韓国では加害者の更生にも力を入れている。
2月から始まった、最先端の治療。FNNは、海外メディアで初めて現場を取材した。
受刑者の男性が顔につけているのはVR(仮想現実)を体験する装置。受刑者には被害者目線の映像を見てもらい、その恐怖を体験させることで、犯罪行為を行う衝動を抑える狙いがある。

受刑者:
自分が本当に大きな過ちを犯したのだと、本当にものすごく大きな後悔と自責の念につながりました。

