全国各地で危険な暑さとなりそうです。
15日は熱中症警戒アラートが今年最多となる25都県に発表されました。
発表されている都県は以下の通りです。
東北地方:福島県
関東甲信地方: 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
東海地方: 愛知県、三重県
北陸地方:新潟県、富山県、石川県
近畿地方: 奈良県、和歌山県
四国地方:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州・沖縄地方: 長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県(奄美地方除く)
太平洋高気圧と元台風9号のギア
15日9時時点の気象庁の情報によると、真夏日の地点は全国で336地点に上っています。
また、10時時点の情報では、兵庫県(郡家)で35.9℃、静岡県(佐久間)で35.3℃、和歌山県(栗栖川)で35.2℃と、すでに猛暑日となっている地点もあります。
なぜこれほど厳しい暑さとなっているのでしょうか。
大きな要因の一つが、日本列島の南に張り出す太平洋高気圧と、日本海を進む元台風9号の存在です。
太平洋高気圧の周囲では時計回りの風が吹いています。一方、元台風9号の低気圧の周囲では反時計回りの風が吹いています。
この2つの気圧配置の間に日本列島が位置しているため、暖かく湿った南風が日本列島へ次々と流れ込んでいるのです。
いわば太平洋高気圧と元台風9号という2つのギアがかみ合い、南からの熱風を送り続けている状態です。
現在の日本列島は"南風のベルトコンベアー"の上に乗っているような状況といえます。

さらに、この暑さに拍車をかけているのがフェーン現象です。
フェーン現象は簡単に言えば"山が空気を温める現象"。山の風下側では気温がさらに上昇します。
「暑さ指数(WBGT)」にも注意を
15日は南西風が吹く関係で、北陸など日本海側でも猛暑日となる所が多く、体温を超えるような危険な暑さとなる恐れがあります。
熱中症の危険度を判断する際は、気温だけでなく「暑さ指数(WBGT)」にも注意が必要です。
WBGTは環境省のホームページから調べることが出来るほか、各種天気予報アプリでも確認できるようになってきています。
WBGTは気温に加えて湿度や日差しによる照り返しなどを考慮した指標で、31以上になると熱中症の危険度が極めて高いレベルとなります。
15日に熱中症警戒アラートが発表されている地域では、この危険レベルに達する所が予想されています。
のどが渇く前からこまめに水分や塩分を補給し、昼夜を問わずエアコンを適切に使用してください。
また、屋外では帽子や日傘を活用するなど、熱中症対策を徹底してください。
【執筆:岡部茉莉(フジテレビ気象センター・気象予報士)】

