生物多様性の損失を止め、回復を目指す『ネイチャーポジティブ』の国際会議が熊本市で14日から始まりました。日本では初めての開催で、最終日の15日「熊本宣言」として取りまとめます。

【国際自然保護連合 グレーテル・アギラー事務局長】
「人類は自然に大変な負荷を与えている」

開発や気候変動などの影響で地球上の約5万種の生き物が絶滅の危機に瀕していて、
生物多様性の損失が加速しています。

このまま放っておくと食料や水資源の枯渇、災害リスクの増大など私たちの暮らしに大きな影響を及ぼすとされています。

こうしたネガティブな流れを2030年までに止め、「回復」に転じさせるという
国連の目標が『ネイチャーポジティブ』です。

この実現に向け議論する国際会議が日本では初めて、熊本市で15日までの2日間、
開かれています。

【大西一史熊本市長】
「世界一の地下水都市として地下水保全や生物多様性の保全・再生に向けた取り組みを共有し『ネイチャーポジティブ』の実現につなげていきたい」

開会式で大西熊本市長は、半導体関連企業の進出に伴い地下水への影響が懸念されていることを踏まえ、「自然環境と経済活動の調和を図ることが求められている」とあいさつ。また、高円宮妃 久子さまは英語でスピーチし、「自然の恵みに支えられ生きてきた私たちがその在り方を正さなければならない」と訴えられました。

会議には自治体や企業、金融機関の関係者など国内外から約3300人が参加。メインホールでのパネルディスカッションには、県内で地下水の保全に取り組む肥後銀行、サントリー、MS&ADインシュアランスグループの関係者が登壇し、生物多様性の回復がなぜ社会や経済に重要か、それぞれの立場で意見を述べました。


この国際会議に合わせ会場の熊本城ホールでは、子どもたちに生物多様性の大切さを
学んでもらおうと、環境省や企業がワークショップを開きました。

14日午後のイベントには、熊本市立慶徳小学校の児童40人が参加。「生物多様性を守るために何ができるか」、子どもたちがグループに分かれて話し合い、それぞれ発表しました。

【発表】
「もったいないを大切にする」「外来生物についてよく知る」
「ビオトープを作る地域の植物が育つスペースを作る」

会場には高円宮妃 久子さまも見学に訪れ、子どもたちが話し合う様子などをご覧になりました。ワークショップは15日も行われ、熊本市内の小学5年生と6年生約500人が招待されます。

テレビ熊本
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