福岡県議会のポストをめぐる疑惑で、金銭の受け渡しを要求したとされる副議長が14日、会見を行いました。
99.99%本人と一致したとされる音声を「信ぴょう性が乏しい」と否定したものの最後は一転。
一体、何があったのでしょうか。
突き付けられた、99.9%本人の声との鑑定結果。
それでも渦中の人物は会見の前半、「音声は自身の発言ではない」との主張を変えませんでした。
「今どきはAIでなんとでもなるからね。いろんな方から言われましたので、改ざんできると」と語るのは、同僚県議に金銭を要求した、いわゆる“カツアゲ疑惑”が浮上している福岡県議会の中尾正幸副議長。
中尾副議長のものと指摘される「あした松本(自民党県議団)会長が“荷物”は預かります。ちょっと大金やけんね、管理しとかんとね」との音声は、“AIを使用し改ざんしたものではないか”といった中尾氏の主張は、FNN記者の追及により、わずか10分余りで一変する羽目に。
FNN記者:
(鑑定では)AI生成や部分的な改ざんの可能性も明確に否定されています。鑑定結果を専門的に否定する材料を教えてください。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
科学的にそうなら、私の言った言葉なんでしょうね。音声データは私の声紋なんでしょう。そしてその会話もしたんでしょう。
議長就任への根回しとして、自民党県議団の幹部らによる同僚議員への金銭要求。
いわゆる“カツアゲ疑惑”が浮上している福岡県議会。
中尾副議長は、かつて同じ会派に所属していた吉松源昭県議から、ゴルフ会などの費用名目で「1000万円の支払いを求められた」と告発され、7年前のやり取りが録音された音声データが吉松県議により公開されていました。
中尾副議長は6日、録音されたこの音声について「自分に似ているが記憶にない」「信ぴょう性に乏しい」などと反論。
しかしその後、FNNが独自に専門機関に声紋鑑定を依頼。
すると、音声データの声は99.99%以上中尾副議長本人のものとの鑑定結果が判明したのです。
“99.99%本人”という指摘を受けた14日の会見の冒頭、中尾副議長が展開したのは音声の真偽ではなく、吉松県議側の告発にあった現金1000万円を受け取っていないというものでした。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
音声データの会話の時に、その現金が目の前にあったとはとても考えにくいんです。お金を受け取った事実がないので、会話も含めて信ぴょう性に乏しいと思っています。私は疑っています。
中尾副議長は「その場で現金は受け取っていない」と主張しましたが、今回公開された音声は、翌日にお金を預かるというものです。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
(Q. あの場に1000万円があったわけではない)はい、はい。え?そうなんですかね?あの場にお金があったということの…。
記者:
違う違う…。
音声が収録された前提が違うことに気付いたのか、戸惑う様子も見せた中尾副議長。
それでも、99.99%本人とされる音声については次のように主張を展開しました。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
声紋は一致しているんでしょう。いろんな形で私の声は拾うことができますから。「荷物」だとか「大金」だとか、私はそういう言葉は使わないと思いますけど。
現金の隠語と指摘された「荷物」などの言葉は、AIの存在にも触れ、改ざんの可能性もあると主張しました。
しかし、声紋鑑定を依頼したFNNの記者が、AIや改ざんの可能性は極めて低いとした専門家の見解を伝えると、長い沈黙を繰り返した中尾副議長。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
(Q. 専門機関が行った結果と齟齬(そご)がある)いやそれはもう私信じられないです。(Q. これで県民が納得すると思うか?)納得しないでしょうね。(Q. それは説明責任を果たされていると思うか?)…。
そして…。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
音声データは私の声紋なんでしょう。そしてその会話もしたんでしょう。でもお金の授受はありません。
記者:
“明日会長が荷物を預かります”その言葉が本当の言葉になると思いますが…。
福岡県議会・中尾正幸副議長:
でもそれは“お金”じゃないですよね。ただの“荷物”じゃないですかね。
音声収録や会話そのものについては一転して認めたものの、金銭の授受については改めて否定した中尾副議長。
会見の最後に、今後どう対応するか聞かれると「今は非常に私が悪者になっておりますので、何をやってもダメなのかなと思いますから。ちょっと落ち着いて考えたいと思います」と述べました。
