【第六管区海上保安本部 池上浩之 本部長】
「大型巡視船の配属は練習船を除いて当管区初となる」

瀬戸内海などを管轄する第六管区に配属されることが発表された大型巡視船「ひろしま」

【加藤雅也キャスター】
Q:第六管区としては練習船を除いては初の大型巡視船、それだけ安全保障環境が日増しに緊迫度が高まっている?

【池上 本部長】
「当庁全体の話になるが、今の情勢を考えるとそのような認識でいる」

日本列島の南西、石垣島から約170キロ、日本固有の領土である「尖閣諸島」。
かつては鰹節工場が建てられ、日本人が暮らしていた時期もありましたが、現在は無人島です。

尖閣諸島周辺の海域で撮影された映像。
船首に赤いラインが入っているのが「中国海警局」の船。
青いラインが入っているのが「海上保安庁」の巡視船です。

尖閣諸島周辺では、2008年に中国政府に所属する船が、初めて日本の「領海」に侵入して以降、緊迫した情勢が続いています。

特に2018年に中国海警局が“軍の傘下”になってからは、中国海軍の艦艇を転用した船が配備されるなど勢力を拡大し、活動を活発化させています。
こうした中、海上保安庁は24時間365日、巡視船で警備。

【やりとり音声】
「こちらは日本国海上保安庁巡視船。尖閣諸島は日本の領土である」
「こちらは中国海警局貴船の主張は受け入れられない。貴船はわが国の領海に侵入した直ちに退去してください」

こうした緊張したやり取りが日々続いています。

また去年3月には、中国海警局の船が92時間あまりにわたって領海内に留まり、日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も長い領海侵入となりました。

今回の大型巡視船「ひろしま」の配備もあらゆる事態への対処を念頭にした体制強化の一環です。

【加藤キャスター】
大型巡視船「ひろしま」の拠点となる広島港です。
私たちがよく利用する旅客フェリーのターミナルのすぐ近くにある、あのあたりの岸壁に「ひろしま」は係留されるということですから、ここから様々な任務に出発していくということになります。

全長約120メートル、総トン数約3500トン、最新鋭の装備を備え、建造費は約166億円。
尖閣警備などを担う大型巡視船が第六管区に配備されるのは初めてで、人員も「42人」増員されます。

【加藤キャスター】
Q:これだけ大型の巡視船が来るということは、練度を上げるというところもあるかと思うが、必要になってくるものは?

【池上 本部長】
「少子化が進む中で職員確保をしていくことが重要な課題となっていて、様々なことを実施して人材募集をしっかりやっていく。六管区のフラッグシップになるので、六管区を代表する船としてしっかりと機能できるように、乗組員もまだあてられていないが、就役したらそのような形で訓練とかを計画していきたい」

巡視船「ひろしま」は今年9月に就役予定です。

テレビ新広島
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