近年、宮城県内でも書店の閉店が相次いでいますが、実際に本に触れることで、得られるものとはどういったものなのでしょうか?

仙台市青葉区角五郎にある聖ドミニコ学院小学校です。

記者リポート
「こちらの小学校では、1時間目が始まる前の10分間、このように朝の読書の時間を設けています」

学校では、20年以上前、児童たちの活字への集中力が足りない姿を見て「朝読」を始めました。想像する力を育めるようにと、物語や小説を勧めています。

4年生
Q.(本の)どんなところが好き?
「小説系は挿絵がないから、この人はどんな顔してるのかなと想像したりするのがおもしろい」

4年生
「物語の中に入っていて、文を読みながら頭の中でその場を想像するのが面白い」

本を読むという行為を習慣にし、そこから楽しさに気付いてほしい。入学して3カ月の1年生も、10分間の朝読が習慣になり集中して本が読めるようになったそうです。

1年生
Q.何の本読んでいるの?
「よだかの星。自分がその世界を見ている感じで読んでいる」

1年生
Q.小さい時から本読んでた?
「読んでなかったけど最近読むようになった」

休み時間、多くの子供たちがやってくる図書室。およそ7500冊がそろい、朝読用の本を借りにくる子供たちも多いということです。

4年生
「1週間に1回程度来ている」
Q.どんな本を読むの?
「冒険ものみたいな」
Q.本にしかない良さはある?
「(本には)挿絵はあるが、動いたりしないので頭で想像できるのが楽しい」

学校も本に接する機会を設けたことで、さまざまな効果を実感しています。

4年生担任 遠藤駿先生
「文字をおって自分で想像する意味で読書時間の確保は意味がある。朝読書のあるとないとでは子供たちの集中力が大きく違う。文章力や語彙力、小説を読んで想像する力は動画をみているだけでは身につかない。やはり本を読むことは大事」

子供たちと読書の関係でこんなデータもあります。
県によりますと、本を1カ月に1冊も読まなかった割合を示す不読率は、昨年度、小学生が7.8パーセント、中学生が20.1パーセント、高校生が42.5パーセントで、この10年間は増減を繰り返しながらほぼ横ばいとなっています。
しかし、人数で示した場合、小学生で13人に1人が、中学生で5人に1人が、高校生では実に2人に1人が、1カ月に1冊も本を読まないという結果になりました。

その理由として、どの世代でも最も多かったのは、「読みたい本がなかった」ですが、小学生で次に多かったのが、「テレビ・ゲーム・SNSの方がおもしろいから」という理由でした。

どの世代にとっても本を楽しむ機会を作りたい。太白区にはこんな施設も…

記者リポート
「こちらの施設は銀行だった建物を改修してできた民間の図書施設です。中に入ると壁面にはたくさんの本が並んでいます」

太白区八本松に4年前にオープンした「エイトブックス仙台」です。もともと銀行だった建物を民間の企業が買い取りリノベーション。施設にある本はおよそ1万冊で、借りることはできませんが、その場で自由に読むことができる、書店や図書館とは少し異なるユニークな施設です。

8BOOKsSENDAI広報担当 山田はるひさん
「(施設の運営会社代表が)人生の中で、本から影響を受けたと話していて、本を起点に人がつながれるような場所を提供するという思いがあった」

料金は1日の利用で、大人は1300円、中高生が500円などとなっていて、月額のプランも用意されています。未就学児は無料で、施設には授乳室もあり、子育て世帯にとっても“優しい空間”となっています。

8BOOKSSENDAI広報担当 山田はるひさん
「保護者と一緒にいろんな言葉の世界や自分が見ることのできない世界、あとは今後見るかもしれない世界に夢を膨らませてもらえるきっかけが、ここでできれば」

この日、勉強をするために訪れていた受験生。話を聞くと勉強の合間にたまたま手に取った本がきっかけで、改めて、本を読む楽しさに気付いたそうです。

受験生
「普段知らないコンテンツが本で触れられる。新しい世界に入れる気がする」
受験生
「ここにきて本読んで心が豊かになった感じがする」

8BOOKSSENDAI広報担当 山田はるひさん
「自分の人生は一つしかないと思うが、本を通していろんな人の考えや、全く自分が経験しえないことを見せてくれたり、感じさせてくれたりするのが良さだと思っている。本に触れる第一歩を作れるような施設を目指していきたい」

皆さんは、最近、本を読んでいますか?

仙台放送
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