鈴木康友 知事が着工を容認したリニア新幹線の静岡工区。川勝平太 前知事が市民団体に送ったメッセージとその真意は?

7月11日、静岡県静岡市内で開かれていたのは、リニア新幹線に反対する市民団体の集会です。

この集会に送られたのが川勝平太 前知事からのメッセージです。

【川勝前知事のメッセージ】
リニアは静岡県には最初から無縁のものでした。トンネル工事は南アルプスには「百害あって一利なし」です。

川勝平太 知事(2016年・当時):
大井川の水資源が末永く保全されるよう、不退転の決意で臨んでいきます

川勝平太 知事(2017年・当時):
(JR東海に)厳重に抗議を申し上げ、その姿勢に対して猛省を促したい

在任中に大井川の水問題やその対応から、リニア新幹線をめぐりJR東海への批判を繰り返してきた川勝前知事。今回のメッセージでも、不都合な真実を隠して静岡だけを責め立ててきたとの認識を示し、「まことの武士なら切腹もの」などと強い言葉を使い、非難していました。

また、強調していたのが南アルプスに対する思いです。メッセージのタイトルは「南アルプスの保全は地球倫理」でした。

【川勝前知事のメッセージ】
大規模な掘削は疑いなく国立公園ユネスコ・エコパークの南アルプスを確実に傷つけます。工事を正しいと言えるのか。とても言えません。蛮行と言うべきです。静岡県をリニア・ルートに強引に組み入れた民間企業JR東海の意思決定者は、南アルプスのことをよく知らず、とんでもない誤りを犯しました。

一方で、リニア新幹線には反対はしていないと主張しつつも、ルート変更をすべきだと持論を展開しています。

【川勝前知事のメッセージ】:
一度立ち止まって、全体計画を見直すべきときです。静岡県をルート上に入れた過ちをいさぎよく認める勇気を発揮されたい。「過ちは改むるに如かず」です。

なぜ、このようなメッセージを送ったのか。

テレビ静岡の電話取材に応じた川勝前知事は、集会への出席を断った代わりだったことに加え、JR東海に対し「恥を知れといいたい」との思いがあったからだと話しました。

一方で、鈴木知事の静岡工区の着工容認についてはー。

「私は一書生で、それ以上でもそれ以下でもない。まったく関係がない」と言及を避けました。

県とJRは7月18日にも工事の前提となる自然環境保全協定を結び、秋ごろまでには工事が始まる見通しです。

テレビ静岡
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