岩手県沿岸南部に位置する大船渡市。その名前の由来について探る。

長年にわたり岩手県の地名を調べている宍戸敦さんは、「現在の大船渡市は昭和27年(1952年)に2町5カ村が合併して成立し、その後2001年に三陸町が編入され、現在の大船渡市になっている。大船渡という地名は字の通り“大きな船付き場”という意味と考えられる」と説明する。

周囲を山や丘陵に囲まれ細長い形の大船渡湾は、かつては違う名前で呼ばれていたという。

宍戸敦さん
「『大船渡湾』は、古くは『箭崎入江』と言われていた。弓矢の矢のように奥まで入り込んだ地形を表している。また、湾の部分はかつて『ヨナゴ湾』とも呼ばれていた。湾の西側に『砂子前(ゆなごまえ)』という地名があり『ゆな(砂)』が由来と考えられている」

港町である大船渡には珍しい名前の海岸、「碁石海岸」がある。
「碁石海岸」の由来について宍戸さんは次のように説明する。

宍戸敦さん
「碁石海岸は、囲碁の碁石のような黒く平たい石が砂浜にあることから『碁石』という地名となっている。また、囲碁に使える石として仙台藩の藩主に献上したことが地名の由来になったという伝説も残っている」

碁石海岸にある名所のひとつ「雷岩」について、碁石海岸インフォメーションセンターの宍倉信さんは次のように説明する。

宍倉信さん
「雷のようなごう音が鳴り響くため、音に因んで『雷岩』と名付けられた。洞穴に波が押し寄せることで中の空気が圧縮され、海中から噴き出す際に音が鳴る。雷岩の音は『残したい日本の音風景100選』にも選ばれている」

また、千代島は、「碁石海岸で一番大きな島でウミネコの繁殖地になっていてる。陸から離れていて外敵が少なく餌が豊富なことが繁殖地の理由」だという。


宍倉信さん
「碁石海岸にはたくさんの奇岩がある。季節によって様々な草花も観察することができる。7月からは群生しているヤマユリが見頃を迎える」

船の停泊地が由来とされる「大船渡」、ユニークな名前の「碁石海岸」には、魅力的な場所がたくさんある。

岩手めんこいテレビ
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