8日、九州北部・中国地方・近畿地方で“梅雨明け”が発表されましたが、9日は全国各地で30度を超える真夏日が続出している。
一方、台風9号は「大型で非常に強い」勢力を保ったまま、北西方向へ進んでいて、沖縄県先島諸島には11日(土)午前に最も近づく見込みだ。
気象予報士の片平敦気象予報士が最新の状況と注意点を解説した。
■「梅雨明け10日」 蒸し暑さはまだ続く
“梅雨明け”が発表されたからといって、快適な初夏の空気が戻るわけではない。
片平敦気象予報士は「“梅雨明け10日”という言葉があって、梅雨が明けたらだいたい10日間は真夏の暑さが続く」と説明する。
カラッとした空気ではなく、蒸し暑い真夏の空気が西日本を中心に広がっていて、「晴れたら蒸し暑いというのが、これからのスタンダード」だという。
関東地方は梅雨明け前だが、蒸し暑い空気は東へと広がってきていて、「もう間もなく」関東にも届く見通しだ。

■大分・日田35.5℃ 猛暑日も各地に
9日は大分県日田市で35.5℃を記録、北海道でも30度以上を観測するの地点があるなど、日本全国どこに行っても暑い状況となっている。
東京・渋谷では最高気温が31.7℃に達し、2日連続の真夏日。湿気は比較的少ないものの、日差しは非常に強く「痛いような日差し」と坂元リポーターが中継した。
片平敦気象予報士は「33度を超えると熱中症の患者が急増するという統計もある」として、空気が乾いていても油断しないよう呼びかけている。
海水浴や屋外活動の際は特に注意が必要だ。
「海に入っている間、頭が日差しに照らされて、めちゃめちゃ暑くなる」と片平敦気象予報士は指摘。特に子どもは夢中になって気づかないため、保護者がこまめに水をかけるなどの対応を促している。

■台風9号 中心気圧930ヘクトパスカル「大型で非常に強い」
その一方、台風9号は9日12時時点で、フィリピンの東に位置している。
中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速秒速50メートル、最大瞬間風速秒速70メートル という「大型で非常に強い」勢力を維持したまま北西方向へ時速20キロで進んでいる。
片平敦気象予報士によると、「時速20キロ」は台風の移動速度としては“遅い方”と言うことだ。
台風は周囲の風に流されるため、今回は夏の高気圧の縁を回るかたちで進むため、速度がなかなか上がらない見通しだという。

■11日に石垣島に最接近 「長時間の暴風」に厳重警戒を
台風9号は11日(土)午前を中心に、沖縄県先島諸島(石垣島周辺)に最も近づく見込みだ。
速度が遅いことで「一旦暴風域に入るとなかなか風が弱まらない」と片平敦気象予報士は強調する。影響する範囲が広い大型台風であるため、石垣島だけでなく広い範囲で長時間にわたる暴風が続くおそれがある。
気象台はすでに先島諸島に対し、暴風・高波・大雨・高潮について「厳重に警戒してください」と最高レベルの呼びかけを開始している。
高潮については、片平敦気象予報士が「台風は低気圧なので海面を押さえつける力が弱まり、海が盛り上がってくる。堤防があっても海面が乗り越えてきて、海水が無尽蔵に流れ込む危険がある」と指摘し、沿岸部では特に注意が必要としている。
なお、台風はこのあと中国大陸方向へ進む見通しで、本州や四国、九州への直接的な影響は現時点では少ないとみられている。

■北海道では大雨のおそれ 明日・明後日にかけて警戒を
台風の影響とは別に、北海道では梅雨前線の影響による大雨のおそれがある。
10日(金)から11日(土)にかけて雨が強まる見込みで、低い土地の浸水や河川の増水が懸念される。
片平気象予報士は、アンダーパス(立体交差の低い部分)が一気に浸水するような降り方になる恐れもある「レベル3大雨警報」(危険な場所からの高齢者等の早期避難が必要な段階)に相当する降り方になるおそれがあると説明している。
今後の気象情報を随時確認し、早めの行動を心がけてほしい。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月9日放送)


