夏の流行病「手足口病」が広がっている。
大阪府と京都府は9日、手足口病の感染状況が警報レベルを超えたと発表した。
主に子どもの間で流行りますが、専門家は、大人が感染するケースもあると指摘した。
特効薬がない手足口病。予防するための対策は、「しっかり手洗い・タオルの共有を避ける」ことだという。
さらに保育現場では感染を広げないよう、洗えない絵本やパズルは機械によって、紫外線で殺菌するなど対策がとられていた。
■手足や口の中に水ぶくれのような発疹ができるウイルス感染症「手足口病」
大阪市生野区の小児科クリニックに来ていた人は…
クリニックに来ていた人:朝見たらあっという間に手にブツブツができていて、足も出てきたなと。細かいブツブツが。
発疹ができたという1歳の女の子。診察の結果は…。
医師:『手足口病』やね、今流行りのね。
「手足口病」とは、手足や口の中に水ぶくれのような発疹ができるウイルス感染症。このクリニックでは患者が増加傾向にあるという。

■髄膜炎などの重篤な合併症を伴うことも
手足口病はほとんどは3日~7日のうちに治りますが、まれに髄膜炎などの重篤な合併症を伴うこともある。
西区南堀江保育園てのひら 松浦愛看護師:従来より夏風邪とよく言われていて、喉に水疱ができて、それがすごく痛くてご飯が食べづらかったり飲み込みにくかったりというところがあります。保育園などに行き始めた0歳から2~3歳ぐらいのお子さんがなりやすいと。
また、この病気には、“やっかいな点”が。
くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長:治療法がなくて。いわゆる対症療法、熱を下げたりとか、痛みを取るためのお薬を出すというぐらいしかないんです。
治療法も予防薬もないため、しっかり感染対策をするしかないのだ。

■15都県で患者数が警報レベル 大阪府と京都府でも警報レベルに
手足口病の流行は、全国で起きている。
国立健康危機管理研究機構が、7日に発表した速報値では、15都県で患者数が警報レベルを超えた。また、9日、大阪府と京都府でも警報レベルを超えたと発表された。
手足口病は子どもを中心に、主に夏に流行している。

■保育現場での対策 洗えない絵本やパズルは紫外線で殺菌も
保育の現場ではどんな対策がとられているのか。
子どもたちが遊び終わったあと、先生が木のパズルを持って向かうのは…
西区南堀江保育園てのひら 松浦愛看護師:殺菌ができる機械があるのでそこに持っていって消毒します。洗えない絵本だったりパズルはこの中に入れて殺菌する。
専用の機械に入れると紫外線の効果で感染力が無くなるということだ。
さらに、積み木などは使うたびに水ぶきと消毒を行う。
この保育園には70人ほどの園児が通っていますが、今年度はこれまでに3人が手足口病に感染。
これ以上感染を広げないため、給食の前にもきっちりと手洗いするなど対策には抜かりがない。
西区南堀江保育園てのひら 松浦愛看護師:今月に入ってからちらほら出ている感じではあるので、気を付けていかないと。体調不良の様子がないかなっていうのは毎日保育士と観察しながら保育してます。

■大人も決して無縁ではない手足口病
こどもがかかることが多い手足口病ですが、大人も決して無縁とは言えない。
くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長:私も研修医の時にかかりました。のどにブツブツができて、すごい痛くて熱出ました。
久保田院長によると、基礎疾患や薬の影響で免疫が弱っている人は特に注意が必要だということだ。
感染を予防するため、家庭でできる対策はあるのか。
くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長:飛沫接触なので、それに対応する対策になると思います。
ウイルスを触った手で口の中に入ると感染が成立する感じになるので、便とか唾液とか(に触れたら)ちゃんと手洗いして洗い流すということが大切になると思います。
大阪健康安全基盤研究所によると、手足口病の流行は、例年ならお盆などに落ち着くことがあるものの、ことしもそうなるかどうかはわからないということだ。

■手足口病を予防するには
手足口病を予防する対策は…
●しっかり手洗いをすること
●家族の中でタオルの共有は避けること
くぼたこどもクリニックの久保田恵巳院長によると、「大人は子どもより症状が重くなることもある」ということだ。
エッセイストの犬山紙子さんは、手足口病にかかった経験を語った。
犬山紙子さん:忙しくて寝不足で子どもからもらってしまって、のどが痛くて、症状はましな方だったんですけど、それでも泣きました。アルコール消毒が効きにくいとお医者様から聞いたので、手洗いが大事ですね。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年7月9日放送)


