近いものは見えるが遠くが見えにくいとされる近視。日本における近視人口の正確なデータはありませんが、多くの研究によると日本人の約4割から6割が近視だと推計されています。

特に若年層での近視が増えていて文部科学省の調査では裸眼視力1.0未満の児童生徒の割合が昨年度、小学生で3割、高校生で7割を超えているとしています。

背景にはスマートフォンやタブレットなどのデジタル機器の利用拡大や屋外で過ごす時間の減少などがあるとみられています。

そんな中、近視や乱視を治すICLという手術がいま注目を集めています。
(ICLは『インプランタブル・コラマー・レンズ』の略で〈眼内コンタクトレンズ〉とも言われる。)


熊本市中央区にある眼科こがクリニック。2016年からICL手術を行い実績は年々右肩上がり、これまで3700件を超える手術を行っていて、去年1年間だけでも826件の実績があります。

この日、福岡県から手術に訪れた男性です。

【福岡出身 木戸川翔太さん】
「アウトドアが好きで、山に登ったりバイクを運転したりするのにどうしても眼鏡が邪魔でコンタクト入れたら目が赤くなるのでこれを機にやってやるかと思って」

ICLとは、眼内にコンタクトレンズを移植する手術で目薬で麻酔をした上で角膜を3ミリ程度切開し虹彩と水晶体の間に専用のレンズを挿入します。目を押される感覚はあるものの痛みはほとんど感じず手術は両目で15分程度で終わります。

【木戸川翔太さん】
「何となくレンズを今入れたんだろうなと分かるが恐怖心とかは全くなかった。
いっぱい目の中に目薬指したので周りが水でぼやけてる感じはするがすごくしっかり見えてる感じはある」(術後すぐだが変化は分かる?)「これが収まったらかなりよく見えるんだろうなと、時計の針とか全然見えなかったのに今見えている。ちょっと楽しみです」(笑顔ですね?)「やってよかったなって本当に思う」

こちらは1週間前に手術を受けた熊本市出身の女性。

仕事でオーストラリア在住ですが一時帰国のタイミングで手術を受けたと言います。
【宮崎めぐみさん】
「違和感は手術の当日だけあったが次の日の検診で視力2.0だったのでそれからは特に何もなく。もう世界が変わりました。見えるってすごいなと思いました」

【眼科こがクリニック古賀貴久院長】
「以前はレーシックが主流だったがレーシックは角膜を削るので術後数年で削ったものは人間の生体反応で戻ろうとするので近視が戻ることがあったがICLは非常に長期的に視力が安定していることが知られている。レンズの中に移植するのでコントラストも術前の眼鏡やコンタクトに比べても劣らないということが分かっているので
その辺の利点が多いところからどんどん今広まってきている」

またレーシック手術とは違いICLは認定医制度があり十分な知識や技術を持つ医師が手術を行うためトラブルが少ないのもメリットです。

実は古賀院長、その認定医の中でも国内でわずか16人、九州・中国・四国地方では
ただ1人の最高資格・エキスパートインストラクターの持ち主なんです。

手術の適応年齢は18歳から老眼が始まる前の45歳くらいまでで、保険適用はなく
眼科こがクリニックでは手術前後の検査や診断費用なども含めて両目で55万円となっています。(乱視あり66万円)

レーシック手術と比べると値段はやや高めですが、見え方の質や視力が長期的に安定するなどメリットも多く、合わなければレンズを摘出することで元の状態に戻すことができるのもICLの特徴です。

【古賀貴久院長】
「手術した瞬間、ベッドから起き上がった瞬間に「見える」とすごく言われるし
翌朝はコンタクトを取るのを忘れて寝てしまったんじゃないかと皆さん錯覚されるくらい朝起きた瞬間から見えるからその辺非常に喜ばれますね。ぜひ多くの人に知ってほしい」

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。