よさこい祭り本番が近づく中、高知の各地で鳴子の音が響き始めている。「よいさほいさ」の掛け声でおなじみのあの人気チームも、6月13日から本格的な練習をスタートさせた。

世代を超えた踊り子たちの決意

高知市のぢばさんセンターに、続々と集まる人の姿。「とらっくよさこい(ちふれ)」の踊り子たちだ。

2026年の踊り子は、下は7歳から上は64歳までの総勢150人。驚くべきは、そのうちの3分の2にあたる98人がリピーターであるという点だ。チームに対する踊り子たちの愛着の深さがうかがえる。

練習会場に集まった踊り子のうち、3分の2はリピーター
練習会場に集まった踊り子のうち、3分の2はリピーター
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「とらっく」といえば、観客の目を引くド派手な衣装と、一糸乱れぬ美しい隊列が代名詞である。しかし、2025年の夏は惜しくもよさこい大賞4連覇を逃すという悔しい結果に終わった。それだけに、2026年の練習に懸ける思いは並々ならない。

「とらっくよさこい(ちふれ)」ならではのド派手な衣装と一糸乱れぬ隊列
「とらっくよさこい(ちふれ)」ならではのド派手な衣装と一糸乱れぬ隊列

集まった踊り子たちに話を聞くと、その言葉からは早くも熱い闘志が漏れ出していた。

「羽ばたこうって感じ。今年は絶対大賞で終わりたい」

「今年は絶対大賞で終わりたい」と語る踊り子
「今年は絶対大賞で終わりたい」と語る踊り子

2025年は学業のため参加できなかったという学生の踊り子はこう語る。

「2025年が受験生で踊れなかった。体が動かない気がする。頑張って筋トレして」

海を越えてよさこいへ。アメリカから駆けつけるリピーター

この熱気は、決して地元の人々だけのものではない。踊り子の中には、アメリカ人のダイアナ・ヘルナンデスさんの姿もあった。

ダイアナさんは7年前、高知に留学した際によさこいの魅力にすっかり取りつかれ、今回がなんと4回目の参加となる。

現在はアメリカで代替教員として働いているが、このよさこいの時期だけは特別なのだと高知へやってきている。

満面の笑みで意気込みを語るダイアナさん
満面の笑みで意気込みを語るダイアナさん

「本当にワクワク!もっと上手になりたい。今年は優勝したい!」と満面の笑みでダイアナさんは語った。

2026年のテーマは「御喜楽翼々」。原点回帰と「鳴子」へのこだわり

この日の練習では、踊り子たちに初めて2026年の楽曲が発表された。2026年のテーマは「御喜楽翼々(おきらくよくよく)」。ひとりひとりが持っている魂の翼を広げ、羽ばたいていこうという前向きな意味が込められている。

2026年のテーマは「御喜楽翼々(おきらくよくよく)」
2026年のテーマは「御喜楽翼々(おきらくよくよく)」

亀谷修一統括は、踊り子たちの前で力強く呼びかけた。「本番に思いっきり翼を広げ Rise on Soul Wings! 魂の翼を広げ、駆け上がれでまいりましょう!」

練習は、まず体幹を鍛える入念なストレッチからスタートした。振付師の時久紀恵さんの「1、まだ!2、3」という厳しい声が響く。

ストレッチでバテる踊り子も…
ストレッチでバテる踊り子も…

そして2026年、チームの方針として特に徹底しているのが「鳴子の鳴らし方」へのこだわりだ。ストレッチのあとは、よさこい祭りの基本中の基本である鳴子の持ち方から改めてレクチャーが行われた。

大賞奪還へ、時久さんの指導にも熱が入る
大賞奪還へ、時久さんの指導にも熱が入る

「まっすぐ肘を伸ばして、腕伸ばして打ち込んで鳴らす、立てる、鳴らす、立てる」

時久さんの熱のこもった指導のもと、約2時間にわたって曲の冒頭部分をみっちりと練習した。

新しい衣装の発表は7月 目指すは「てっぺん」のみ

練習を終えた踊り子たちは、疲労の中にも充実した表情を浮かべていた。

4年目の踊り子は「2026年の楽曲を聞いて、いつもと違う感じでめちゃめちゃ楽しみ。大賞をとり返す!」と意気込み、小学6年生の踊り子も「欲張って欲張って、よさこい大賞になるんじゃないかなって」と無邪気な笑顔を見せた。

「大賞をとり返す!」と笑顔で意気込む4年目の踊り子
「大賞をとり返す!」と笑顔で意気込む4年目の踊り子

川村浩平代表は、2026年のチームのについてこう語る。

「とらっくよさこいの全体美、ここは譲れないのでご注目いただきたいですけど、2026年はそれ以上に鳴子に魂を込めてこだわっていきたい。目指すはてっぺん、一気に全力で駆け上がっていきたい」

川村代表「目指すはてっぺん、一気に全力で駆け上がっていきたい」
川村代表「目指すはてっぺん、一気に全力で駆け上がっていきたい」

さらに2026年は、チームにとって大きな転換期でもある。20年以上にわたって衣装のデザインを担当してきたスタッフから、新しいデザイナーへと世代交代のバトンタッチが行われたのだ。

「とらっく」らしさをしっかりと生かしつつ、新しさも取り入れた「誰が見ても圧倒される衣装」に仕上がっているという。

毎年観客の大きな楽しみとなっているその衣装は、7月10日に発表される予定だ。大賞奪還へ向け、魂の翼を広げた150人の踊り子たちの熱い夏が、いよいよ幕を開ける。

高知さんさんテレビ
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