福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が7月9日の天気と今後の見通しを解説。県内は太平洋高気圧に覆われて気温が上昇しますが、梅雨明け発表はお預け。週末はゲリラ雷雨に警戒が必要です。

■台風がもたらす夏の高気圧と「熱波第1波」
現在、日本の南にある大型で非常に強い台風9号。この台風周辺で発生した上昇気流が、日本付近で下降気流(上空から吹き下ろす空気の流れ)となり、太平洋高気圧を強める役目を果たしています。この「夏の高気圧」の領域に、福島県も少しずつ入りつつあります。

明日9日はまさに「熱波の第1波」。福島上空1500mの気温は17℃まで上がり、地上では32℃前後の厳しい暑さとなる見込みです。明日は大気の状態が比較的安定しているため、激しい夕立(夏の午後に急に降る強い雨)の心配はありません。しかし、湿度が60%以上と高いため、汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすい「むし暑さ」になります。

熱中症リスクが非常に高まるため、お年寄りの方の散歩、草むしり、畑仕事などの屋外作業は、比較的涼しい早朝のうちに済ませるようにしてください。また、今夜は昨夜よりも一段と寝苦しくなるため、夜間のエアコン使用や適切な換気など、夜の熱中症にも十分な対策が必要です。

■あすのエリア別天気
【会津地方】
晴れマークが並び、強い日差しが照りつけます。夕立の心配はありませんが、会津若松市で34℃の予想など、厳しい暑さになります。こまめな水分・塩分補給を心がけてください。

【中通り】
福島市で32℃、郡山市で31℃など、各地で真夏日となります。明日9日はあづま球場で「夏の高校野球福島大会」が開幕します。あづま公園周辺の気温もおそらく30℃くらいまで上がり、市街地は32℃の予想です。球児のみなさんはもちろん、応援や観戦に行かれる方も、帽子や日傘を用意するなど万全の対策をお願いします。

【浜通り】
海風が入る影響で、いわき市で25℃など、比較的過ごしやすい涼しさになります。ただし、遠くにある台風9号の影響で、海は波の高さが2mほどとなり、周期の長い波が押し寄せる「うねり」が入る見込みです。小さな漁船などは十分にご注意ください。

■週間予報
10日(金)は今回の熱波のピークとなり、35℃以上の猛暑日となる地点もある大酷暑が予想されます。これだけ晴れて暑い日が続くなら「もう梅雨明けしてもいいのでは?」と感じますが、まだ梅雨明けが発表されないのには理由があります。

それが、週末11日(土)・12日(日)の天気の急変です。
週末になると太平洋高気圧が一時的に弱まります。すると、地上付近の温められた空気が一気に上昇し、大気の状態が非常に不安定になります。午前中は青空が広がって35℃近くまで気温が上がりますが、午後からは「ゲリラ雷雨」が発生するリスクが急上昇します。

中通り・浜通り・会津の全域で、道路冠水やひょう、落雷に警戒が必要です。週末の登山やアウトドアは危険を伴うため、予定の変更を検討するか、急な空の変化にすぐ対応できる準備をしてください。

この週末の不安定な天気を超えた先、来週14日(火)・15日(水)の猛暑のタイミングで、いよいよ「梅雨明け秒読み」ということになりそうです。

※2026年7月8日放送 福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のもの。最新の予報をご確認ください。

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