初霜・初雪など“初物ラッシュ”が続いていますが、気象庁による意外な観測方法をご存じでしょうか?

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何を観測する? 気象庁が使う意外な道具

「タイヤ」に「木炭」、そして「わら」。これらは気象庁が実際に観測に使用しているものなのですが、いったい何を観測しているのでしょうか。

ヒントは「今の季節」。冬に向かっていく時に「見やすい」という理由で使われています。スタジオのカズレーザーさんは「霜とか、朝露が凍ったりするような…」と回答しましたが、まさしくそれが正解!

全ての気象台ではないのですが、初霜の観測に使用されているのです。朝暗いうちに懐中電灯などを使って観測するので、「見やすい」という事が大切なのです。

気象庁が観測に使用しているものは他にも。

画像:青森地方気象台
画像:青森地方気象台

洗面器のような、もしくは桶のようなこの道具もある物の観測に使われています。これは小倉智昭キャスターが「氷!」と一発正解。

画像:青森地方気象台
画像:青森地方気象台

「結氷皿」といって、初氷を観測する道具です。外に置いて使用する専用の道具なのです。気象台によっては50年以上同じものを使用している年季の入ったところもあるそうです。

気温4℃で氷が出来るかも?

11月12日、仙台では初霜と初氷を観測しました。街中でも真っ白に霜が降りているような状況です。では霜が降りるかどうか、どうすれば判断できるのでしょうか?

気温を測っている気温計があるのは地上から1.5mの高さ。晴れて底冷えするような日は熱がどんどん逃げてしまい、地上から1.5mの最低気温が4℃でも、地表面の温度は0℃近くになっているのです。

つまり、「最低気温が4℃以下の場合は霜や氷が降りる可能性が高い」ということなのです。

初霜・初氷前線がどこまで来ているのか。11月13日朝時点に全国で観測された場所を見てみると、関東地方でも水戸や宇都宮あたりは平野部でも観測されています。

東京都は平年値で初霜が12月29日、初氷が12月17日となっているので、もう少し先になりそうです。

「七五三」は寒暖差大!最大15℃差の場所も

11月15日(日)は「七五三」ですが、寒暖差が10℃を超える地点が増えそうです。日中は快適な陽気になりそうですが、朝の冷え込みが強まりそうです。

寒暖差が小さい東京・大阪でも11℃も違う予想。長野では最低気温1℃から最高気温16℃と、15℃近い寒暖差になりそうです。冷え込む朝晩は油断せず、体調に気を付ける必要がありそうです。

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(とくダネ!『あまダネ!』11月13日放送)

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