『家庭の事情や家賃値上げのためやむなく閉店』などと投稿し、実在する店舗になりすまして、人気ゲーム機などを格安で販売すると持ちかける偽のアカウントが横行している。専門家は電子マネーを要求する詐欺の常とう手段だとして、SNSで取引を完結しないよう警鐘している。
実在の店舗になりすます偽投稿がSNSで相次ぐ
今、SNSで相次いでいる奇妙な投稿がこちらだ。

投稿には「名残惜しいですが、どうしてもみなさんにお伝えしなければなりません」という書き出しから始まり、「家庭の事情や家賃の値上げを理由にやむなく閉店することになった」と記されている。
実在するリサイクルショップなどになりすまし、閉店を理由に商品を格安で販売すると訴えかけるアカウントだ。
さらに、通常約6万円する人気のゲーム機・Switch2を閉店処分として1台8000円で販売するという、あまりにもお得すぎる内容が書かれている。
取材班:
こちらも!こちらも!同じ投稿がいくつも並んでいます
SNS上では、それぞれ異なる店舗にもかかわらず、絵文字まで完全にそっくりな投稿がいくつも確認できる。
名前を使用された店舗は困惑と憤り
実際に名前を使われたリサイクルショップに話を聞くと、店側はこうした投稿を一切行っておらず、十分注意するよう呼びかけている。

リサイクルトイショップジョイント 金本克則さん:
閉店するから大量処分みたいなこと書いてあるんですけど、もう毎日めちゃめちゃ営業しているので、こういった事実は全くないので困りますね。
別の店舗の店長も、事実無根の投稿に対して強い憤りをあらわにした。

お宝発見小松店店長 島田晋太郎さん:
怒りというか腹立たしいですね。家庭の事情であったり、ここに書かれている家賃の関係というのも、まったく事実としてないですね。
さらに不審な点として、この投稿はLINEからの注文を案内しているが…
取材班:
こちら違う店舗なんですが、LINEIDが一緒ですね。

異なる店舗を装っているにもかかわらず、指定されたLINE IDが全く同じであることが判明した。
専門家「詐欺でお金を送るための常とう手段」
ITジャーナリストの三上洋さんが、調査のためにこのアカウントへダイレクトメッセージで接触を試みた。

ITジャーナリスト・三上洋さん:
(やりとりをしたところ)DM上でお金を送れという指示が来たんです。実際に先方からの指示では、QRコードのひとつPayPayで送れ、もしくはアップルカードで払えというものでした。
ITジャーナリスト・三上洋さん:
これは詐欺でお金を送るための常とう手段です。

偽の投稿は詐欺の可能性が高いとみられ、SNS上だけで取引を完結させることは非常に危険だ。
(「イット!」7月7日放送より)

