西日本豪雨など過去の災害を教訓に防災に関する情報も見直されていて今年、また1つ、大きな変革を迎えました。
ここからは気象予報士の青坂匠さんとお伝えします。
今年の大雨シーズンから新たな運用や基準が取り入れられたのがこちらの「防災気象情報」です。実は元々、避難の重要性をこのように5段階の警戒レベルで伝えるようになったのは2019年が始まりでした。
つまり、気象情報が出てもなかなか避難行動に繋がらなかったとして西日本豪雨を教訓にその翌年から導入されたものなんです。
今でこそ浸透してきた5段階の警戒レベルですが…当時これがなかったことを想像すると皆さんどう感じますか?
避難行動に移す目安を自分の中で持っておくというのはやはり難しかったかもしれませんから多くの人に通じる目安が示されている点は導入から7年の中で一定の効果を発揮していると感じます。
ただ、それでもまだわかりにくさが残っていた部分の改善を目指すというのが今年の新たな防災気象情報のポイントです。
1「大雨」・「河川の氾濫」「土砂災害」・「高潮」と災害を4種類に整理。
レベルに応じた数字と「警報」などの名称を組み合わせて発表。
例えば土砂災害に対して最大レベルの警戒を呼びかける際には「レベル5<土砂災害>特別警報」と表現されます。
いずれの災害においても情報を同じように受け取れるように統一感を出してよりシンプルな形を目指しました。
さらに…レベル5・特別警報とレベル3・警報の間には「レベル4・危険警報」を新設。この危険警報は自治体の避難指示を出す目安です。
全員避難のタイミングになりますので最低限、「4」の数字や「紫」の色で直感的に覚えるだけでも十分だと思います。
さらにこの土砂災害の情報に関してはもう1つ、知っておいていただきたいポイントがあります。
今後は「レベル3土砂災害警報」が発表されるときはその後必ず「レベル4土砂災害危険警報」まで発表されることになります。
その理由をもう少し細かく説明しますと…警報単独の発表基準は廃止されました。
雨の予測などをもとに災害発生に相当する基準があってここに到達しそうな2時間前を目安に「レベル4土砂災害危険警報」は発表されるんですが、これをベースにさらに少なくとも1時間前のタイミングでも基準到達予測が変わらないときに限り「レベル3土砂災害警報」が先行して発表される運用に変わりました。
「警報」の意味合いをより明確にするための変更です。
ただ注意点もありまして…レベル2の注意報の段階でも状況が想定以上に急な悪化を見せたときは警報を経ずに危険警報の発表に至ります。
先日の長雨でも県内でもそのような発表が実際にありました。
いずれのケースであっても「レベル4土砂災害危険警報」は発表から2時間を目安とした避難時間を考慮していますので焦らず冷静に…安全な行動や場所に移るよう心がけてください。
