農園でのびのびと過ごすムギくん、コナツちゃん。そんな2匹には少し上の先輩猫がいる。
2022年4月頃に農園へと迷い込んできたチャミちゃん(推定5歳)だ。
ある日、松本さんはコタローくんと仲良く寝ているところを目撃。それ以来、チャミちゃんは農園にすっかり居付き、コタローくんの良き相棒として日々を過ごしてきた。
コタローくんがいなくなってからは、2匹に猫社会の礼儀を教える先輩としての役割を果たしている。
「特にコナツにはよく目をかけているのですが、ムギは遠慮なく絡みにいって怒られたりしてます(笑)」
2匹の成長を温かく、時に厳しく見守っている先輩猫。そんなチャミちゃんには不思議な出来事があった。それはコタローくんが虹の橋を渡ってからまもない頃のこと。
「一切、姿を見せない日がありました。そんなことは今までなかったのに」
コタローくんの姿を必死に探していたのか、普段とは違う松本さんの様子から何かを感じ取ったのか…。
本当のところは分からないが、いつも身近にいた相棒の不在に寂しさを感じた、チャミちゃんなりの行動だったのかもしれない。
コタローくんが残したもの
農園を救った愛猫との別れから、もうすぐ1年。
「チャミだけだったら、多分まだ立ち直れていなかったと思います」
コタローくんを失った悲しみはいまも消えることはない。それでもムギくんとコナツちゃんの成長を見守ることが、少しずつ前を向く力になっていると松本さんは話す。
縁あってイチゴハウスにやってきたムギくんとコナツちゃん。そして、そんな2匹を見守る先輩猫のチャミちゃん。
コタローくんが残してくれた縁は、形を変えながら今も続いている。
(画像提供:松本頼明さん)
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