6月23日に島根県出雲市の商店街「サンロードなかまち」で発生した火災では店舗を失い、今も営業を再開できない業者もいます。
こうしたなか、焼け残った一つの備品に希望を見出し、新しい一歩を踏み出そうとしている経営者もいます。
現場では後片付けもままならないなか、営業再開へ前を向く人もいます。
【SNSの投稿より】
「6月23日、火事で店舗を失いました。でもスタッフの仕事まで失わせたくありません」
SNSに投稿された1本の動画。
呼びかけるのは、「サンロードなかまち」で営業していた整体院「おれんじ整体」のオーナー。
今回の火災で店は全焼、移転してでも早期に再開したいとすぐに入居できる空き店舗やテナントを探しています。
おれんじ整体・栗原淑子さん:
もしかしたらお店から近いところが燃えているかもしれないって言われて。
店長の栗原淑子さん。
1週間前の火災の様子を絞り出すように振り返りました。
おれんじ整体・栗原淑子さん:
こんなに燃えてるとは思わなかったので、ショックが大きいですね。
「焼け跡」を目の当たりにして、ショックが隠せません。
15年ほど前から営業を続ける「おれんじ整体」。
火災の前には20代から80代まで、月に約120人が利用していたといいます。
おれんじ整体・山本洋紀さん:
どうしていいか分からないところがあるので、僕らはいち早くなるべく前向いていこうと思って、少しでも皆さんに知っていただいたり、希望、光になればいいなと思って投稿をした。
投稿後、3日間で27万回再生された動画。
続きを見ると…「残ったのは、こののぼり旗1枚です」。
全焼した店から見つかった1本ののぼり旗。
店の目印として立てられていました。
おれんじ整体・栗原淑子さん:
お店のシャッターの前にいつも2本置いていたが、1本は下の方になってたんですけど、1本だけ残りました。
あの日、商店街で激しく炎が上がるなか、店のシンボルのオレンジ色ののぼりが1本、焼けることなく残っているのをSNSの投稿で知ったそうです。
おれんじ整体・山本洋紀さん:
これを僕らの希望というか糧というか、頑張っていこうという気持ちになりました。
おれんじ整体・栗原淑子さん:
頑張ろうという気持ちになりました。前を向いて頑張ります。
先の見えない復興への道のり…焼け残ったのぼりをシンボルに希望を託し、前を向く決意を新たにしていました。
