家電量販店の激戦区・池袋に30日、ヨドバシカメラの関東最大級店舗がオープンしました。
ヨドバシカメラが新たにオープンしたのは、1日の利用者数約200万人を数える池袋駅直結の西武池袋本店が入るビル。
売り場は地下1階~5階までの計6フロアです。
開店前から多くの人が列を作り、オープン直後から広い店内は大にぎわい。
売り場では、開店記念の特売品が次々と売れていきました。
訪れた客:
(Q.何時から並んだ?)(午前)5時くらい。(目当ては)カメラとガンプラ(プラモデル)。秋葉原の店舗も大きいが、ここが一番大きい。
高級カメラなどの撮影用品はもちろん、美容家電やコスメなどの品ぞろえも充実。
さらに、スタイリッシュな埋め込み型の冷蔵庫を家電量販店では初めて取り扱うなど、百貨店目当ての女性客も取り込みたい考えです。
ヨドバシカメラマルチメディア池袋・池島政広店長:
駅の真上に直結されているので、まったくぬれずに買い物ができる。今回女性客にも気に入ってもらえる、選んでもらえる店づくりを心がけてきた。
ファミリー層や若年層など、新たな客層の取り込みを図ろうとしています。
訪れた客は「価格努力しているので、いろいろ回っていいところを選んでいこうかと思う」「一番、駅直結みたいなところにできたので、すごく攻めていると思う」と話しました。
今回のオープンで池袋駅周辺にはビックカメラ、ヤマダ、そしてノジマが勢ぞろいすることになり、より一層の家電量販店激戦区となりました。
一方、売り場面積が約半分となっての“再出発”となった西武池袋本店ですが、そごう・西武の劉勁代表取締役社長は30日のオープニングセレモニーで「西武池袋本店も忘れないでほしい。ヨドバシカメラの日常の買い物と、西武の非日常感をうまく融合・化学反応させ、館全体として池袋を盛り上げていきたい」と訴えかけました。
長い間、“池袋東口の顔”として親しまれてきた西武池袋本店。
1992年にビックカメラ東口本店がオープンしたのに続き、2009年にヤマダがオープンすると駅前の風景が大きく変わりました。
そして2022年、西武池袋本店の親会社がアメリカの投資ファンドに売却されることが決定。
それに伴い、ヨドバシホールディングスと連携し百貨店と家電量販店を融合した店舗に改装する計画が発表されると、地元商店街が猛反発しました。
商店街会長(2022年当時):
“池袋に二度と進出しないでほしい”というのが切なる願いでございます。
さらに、当時の豊島区長までもが反対を表明する事態にまで発展しました。
高野之夫区長(2022年当時):
将来の街づくりを考えると、低層部に(ヨドバシカメラが)入ることは絶対に反対させていただきたいと思います。
加えて2023年には西武池袋本店の労働組合が雇用などへの懸念を訴え、ストライキを実施。
そうした紆余(うよ)曲折の末に百貨店と家電量販店の複合型施設としてオープンした今回の店舗。
古くからの客は、「今、デパートの閉店が多くなってますから、閉店で店がなくなっちゃうと寂しい」と話します。
今回の新たな店舗戦略でそごう・西武の経営再建へとつながるかどうかが焦点です。
