透き通る黄金色のスープに、ジューシーなチャーシューと味玉などの具がのった塩ラーメン。
物価高の救世主として注目されているのが“具なし”です。

背景にあるのは、止まらない値上げラッシュ。
あす7月1日からパンや即席麺など、2566品目の食品が値上げとなります。

家計に物価高の波が押し寄せ続ける中、ローソンが30日に新発売したのは、豚骨ラーメンと油そばの冷凍食品です。
中身は麺とスープだけで、具はありません。

スープとタレにこだわり、具材ありの冷凍麺に比べて価格を2割以上安くしたといいます。

物価高が続く中、節約志向の消費者獲得を狙うローソン。

LAWSON商品本部の越智奏子さんは「新商品も含め、全体で110%の売上増を見込んでいる。製造ラインで商品を作るときにトッピングを1回するかしないかで、1時間でできる食数がだいぶ変わる。今回はかなり生産効率が良い商品になっているので、その分原価に転嫁できた」と話します。

続いて取材班が向かったのは、東京・世田谷区にあるラーメン店。
正午ごろ、店の前には行列ができていました。

ここは、グルメサイト「食べログ」で百名店に6年連続で選ばれた人気店「らーめんMAIKAGURA」。
鶏のコクとうまみがあふれるスープにチャーシューや味玉やメンマ、九条ネギが盛り付けられた柚子塩らーめんの価格は1280円です。

人件費や原材料費の高騰でラーメン1杯が1000円を超える時代、この店で900円で食べられるメニューが「かけそば」です。

丼に入っているのは麺とスープのみ。
物価高で、比較的安い“具なしラーメン”の注文が増えているといいます。

来店客は、「ラーメンを2杯食べることがあるので、2杯目に“具なしラーメン”を食べる。1000円しないで(ラーメンが)食べられるところがいい」「だしにこだわっている店が多いので、しっかり味わえるのは魅力」などと話します。

900円の具なしラーメンも、小麦などの原材料の高騰で2025年の年末に20円値上げしたといい、店主は“1000円の壁”を守るのに必死になっています。

らーめんMAIKAGURA・一条太一店主:
なかなか…なかなか…厳しい状況ではある。(Q. 具なしラーメンは1000円以内キープしたい?)そうですね…思いはあるが、ギリギリ。

一方、人気中華チェーン「ぎょうざの満洲」では、夏限定メニューの具のない冷やし中華、その名も“スヒヤシ”を450円で販売しています。

人気を集める、具材のない料理。
物価高の救世主となれるでしょうか。