あすから7月。沖縄ではすでに梅雨明けとなりましたが、本州ではまだ梅雨が続いています。今年の梅雨は、「去年より過ごしやすいな」「去年よりも雨の日が多いな」「全然晴れないな」そう感じている人も多いのではないでしょうか。

7月は梅雨空スタート

7月のはじめは、梅雨前線が日本の南に停滞する見込みです。全国的にすっきりしない天気が続きそうです。九州南部は梅雨前線に近い状態が続くため、週末にかけても雨の降りやすい天気となるでしょう。

7月1日から2日にかけては、梅雨前線上を低気圧が進む予想です。このため、西日本から天気は下り坂となり、雨脚が強まる時間帯もありそうです。

天気図(6月30日午前の情報)
天気図(6月30日午前の情報)
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3日以降も前線の影響が残り、全国的に雲の多い天気が続く見込みです。週末にかけてもすっきりしない天気が続くでしょう。特に5日は、太平洋側を中心に雨が降りやすくなりそうです。

去年の梅雨は観測史上最も暑い梅雨で、梅雨明けも早めでした。一方、今年の梅雨は雨の日が多く、気温も低め。比較的過ごしやすい日が多いのではないでしょうか。

今年の梅雨は、いわば教科書どおりの梅雨。沖縄の梅雨明けは平年より8日遅く、去年と比べると22日も遅くなりました。

エルニーニョ現象で太平洋高気圧の勢力はいまひとつ

夏が近づくと、太平洋高気圧という大きな高気圧が元気になり、梅雨前線を北へ押し上げます。これが梅雨明けなのですが、今年はその太平洋高気圧の元気がいまひとつ。梅雨前線を押し上げきれず、日本付近に居座ってしまっています。そのため、雨がだらだらと長く続いているのです。

では、なぜ太平洋高気圧の元気がないのでしょうか。その理由の一つがエルニーニョ現象です。

エルニーニョ現象で太平洋高気圧の元気がなくなってしまう(気象庁HPより)
エルニーニョ現象で太平洋高気圧の元気がなくなってしまう(気象庁HPより)

エルニーニョ現象が起こると、ペルー沖の海の水温が上がりやすくなる一方で、フィリピン沖の海の水温は下がりやすくなります。その結果、海の水温に左右されやすい太平洋高気圧の元気がなくなってしまうのです。つまり、エルニーニョ現象とは、「太平洋高気圧の元気を奪ってしまう現象」と考えると分かりやすいでしょう。

気象庁も、今年はエルニーニョが発生しているとみられると発表しており、晴れない梅雨の一因になっている可能性があります。

梅雨明けのポイントは太平洋高気圧が元気になるかどうか。雲の多い日が続き、梅雨明けはもう少し先になりそうです。洗濯や外出など、日差しが出るタイミングをうまく活用してください。
(フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉)

フジテレビ気象センター
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最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。