手ごろな価格から「家計の味方」ともいわれている鶏肉が今、高騰しています。大分県内の状況を取材しました。
全国的にも名の知れた中津市の唐揚げ。しかし…。
◆からいち 井上政彦店主
「去年に比べて20%くらいは鶏肉(の価格)が上がっていると思う。薄利多売の世界になっている」
専門店が頭を悩ませているのが鶏肉の高騰です。こちらは鶏もも肉の全国平均小売価格の推移です。
2024年の同じ時期は100グラムあたり131円。それが右肩上がりを続けていて6月は155円となりました。2003年の調査開始以来、最高値です。
中津市内のこちらのお店では国産の鶏肉を使っていますが5月、全てのメニューをおよそ8%値上げしました。
それでもギリギリの状況だと言います。
◆からいち 井上政彦店主
「これ以上価格を上げてしまうと消費者の皆さんを困らせてしまうのでそこはもう僕たちが我慢してこれからも続けていく」
一方、こちらは大分市内のスーパー。
◆TOS甲斐菜々子アナウンサー
「手ごろな値段で食卓を支えてきた鶏肉ですが県内のスーパーでも価格高騰の影響が出ている」
店頭に並ぶ鶏もも肉は2025年の同じ時期と比べ15%以上値上がりしていると言います。
◆消費者
「鶏肉こんな値段になっているんだと。一番安い鶏肉が高くなって買いにくくなっている」
「値段が上がったなと思う。全体的に価格がみんな上がっているので仕方ないかなと思う」
値上がりの背景にあるのはやはり、各方面のコストの増加です。
◆サンライフ 精肉バイヤー吉門正寛さん
「現在、物価高と飼料費の高騰、物流費の高騰などによって輸入の鶏も高騰している中で国産鶏の需要が高まったことで国産鶏も高騰している状況」
こちらのスーパーでは比較的価格を抑えることが出来るもも肉以外の部位を売り出すことで客のニーズに応えようとしています。
それでは飼育現場はどうなのか。
豊後大野市の養鶏場を訪ねてみると、コストの増加に頭を悩ませていました。
餌として与える配合飼料は去年の秋ごろと比べると1トン当たり6000円ほど値上がりに。
◆大分県豊のしゃも生産者協議会落合 良太さん
「この1年間でじわじわとすでに(値段が)3回くらい上がっていて今期もまた上がるだろうという見立て。そこが一番つらい」
また中東情勢の影響で真空パックなどの包装材は7月から1枚当たりの価格がおよそ3倍になる見込みです。改善の兆しは見えず歯を食いしばって耐えている状況だといいます。
◆大分県豊のしゃも生産者協議会落合 良太さん
「取引先やお世話になっているところが全国である中で価格転嫁は最後の最後の手段というところ」
手ごろな価格で家計の味方といわれる鶏肉の高騰。落ち着きを取り戻すのはいつになるのでしょうか。
