雨に備えてレインジャケットも忘れずに

ウインドジャケットは風対策用のもの。それとは別に、レインジャケットも必ず用意しておくべきです。

「山で着用するなら、パンツとジャケットが別々の『セパレートタイプ』が基本のスタイルとなります。動きやすくて、防水性も確保しやすいためです」(大貫さん)

ポンチョタイプは、着用するのは楽ちんですが、まとわりついて動きづらかったり、風が強いと下から雨や風が侵入してしまったり、といった問題が起こりがちです。

「ポンチョは比較的勾配の少ない場面での着用が適しています」(大貫さん)

レインジャケットは、防水、防風という外的な条件をシャットアウトすることが前提なので、山歩きのように長い時間を活動すると、発汗による“蒸れ”は大敵です。衣服の内側が蒸れると、それが冷えにつながります。

「ゴアテックスに代表される『防水透湿素材』は、この“蒸れ”を最小限に抑えてくれる素材です。いまではゴアテックスに限らず、各メーカーが独自の『防水透湿素材』を発売しています。レインジャケットを含むアウターウェアは、フィールドのシーンに合わせて選ぶことが重要です。ぜひ店頭で、気軽にお問い合わせください」(大貫さん)

エネルギー源を補給して体の中から温める

最後に、体の中から温める方法をお伝えしましょう。

「寒さ対策として、体を内側から温めることはとても大切です。そのエネルギー源となるのが食事です」(大貫さん)

お腹が空いていてはエネルギー(=熱)が生まれず、冷えを感じてしまいます。昼食はしっかり取って、歩きながらも必要に応じて行動食を補給するといいでしょう。

温かい飲み物で体の中から温めることも大切(イメージ)
温かい飲み物で体の中から温めることも大切(イメージ)

また、温かい飲み物も効果的です。ただ、「休憩のたびにお湯を沸かしていては大変なので、沸かしたお湯をボトルに入れておくか、コンパクトなバーナーを持参して、最初の休憩時に沸かして、それをボトルに移すという方法もあります」(大貫さん)

このように、レイヤリングを上手に活用し、必要に応じて暖かい飲み物で飲む、こういったちょっとした工夫によって快適さは大きく変わります。

しっかりと基本的な準備をして、楽しい山歩きを満喫してください。

大貫大輝さん
大貫大輝さん

大貫大輝
日帰りで身近な自然を満喫するキャンプスタイルが好きで、焚き火をメインに、釣りやクライミングなどを幅広く楽しむ。リラックスする時間を大切にしながら、趣味のカメラを手に新たなロケーションを探すなど、外遊びの魅力を常に追い求めている。

取材協力:WILD-1多摩ニュータウン店

風来堂
風来堂

旅、歴史、アウトドア、サブカルチャーが得意ジャンルの編集プロダクション。『クマから逃げのびた人々』、『日本クマ事件簿』(以上、三才ブックス)など、クマに関する書籍の編集制作や、雑誌・webメディアへの寄稿・企画協力も多数。
ほか、編集制作を担当した近刊に『世界のお弁当とソトごはん』(岡根谷実里/三才ブックス)、『ニッポン秘境路線バスの旅』(交通新聞社)、『戦う山城50』、『カラーでよみがえる軍艦島』(以上、イースト・プレス)など。
『戦う山城50』(イースト・プレス)『おもしろ探訪 日本の城』(扶桑社文庫)など、代表の今田壮は「古城探訪家・今泉慎一」名義での歴史系著作も手がける。