冬の通行止めが続いていた白山白川郷ホワイトロードが、去年より1カ月以上早く全線で開通した。開通を心待ちにしていた人々は、白山の雄大な自然と新緑を楽しんでいた。来年で50周年を迎えるホワイトロードでは、今年から「2回通行で1回無料」というお得なキャンペーンも始まっている。
「一番乗り」は前日午前10時から並んで待った

石川県と岐阜県をつなぐ白山白川郷ホワイトロード。大雪などのため開通が遅れた去年と比べ、今年は1カ月以上早い全線開通となった。
開通当日の午前8時半、石川県側の中宮料金所前にはすでに長い列ができていた。絶景の山道を一目見ようと、多くの人が開通の瞬間を待ちわびていたのだ。

今年の一番乗りとなったのは、なんと前日の午前10時から並んでいた男性だ。7、8年前にホワイトロードの存在を知り、ずっと走ってみたいと思い続けてきたという。
「7、8年前にこのホワイトロードのことは知ったんですけれども、一度通ってみたいということと、どうせ走るなら1番車で走ってみたいなと思って昨日から参りました」

一番車を取れた今の気持ちを問われると、「ちょっと恥ずかしい気持ちもありますけれども、初めて通れる道なので、非常に楽しくワクワクした気持ちで待機しております」と、はにかみながら答えた。

列に並んでいた別の男性も、一番乗りを狙っていたひとりだった。しかし車内で取材に応じた彼は、「やっぱ上には上がいるもんですね。まだ先に何台かいました」と苦笑い。
「一番取りたかったですか」と問われると、こんな答えが返ってきた。

「学校ではいつも尻のほうだったから、今度はここで山でお山の大将になろう思って頑張ってきたんですけど」
残念ながら一番乗りは逃したものの、その言葉には自らの悔しさをユーモアで包んだ愛嬌があふれていた。開通を待つ人々の間に、和やかな空気が流れていたことが伝わってくる。
先導車に連れられ、車が続々と出発

「今、全線開通し、先導車に続き続々と車が出発しています!行ってらっしゃい!」
今回開通したのは、石川県の中宮料金所から岐阜県側の馬狩料金所までの有料区間、約24.5キロだ。

ホワイトロードを訪れた人たちは、白山の雄大な自然と生き生きとした新緑を満喫していた。展望台で取材に応じた男性は、「開通日に来たっていうのは今年は初めてだけど、緑がきれいで、今年も大変癒されるそういう道ですね」と目を細めた。

滋賀県からわざわざ足を運んだという男性は、「今日開通なので、ちょうど誕生日に合わせて」と特別な理由を明かした。「今度夏にも来て見てみたり、秋にもういっぺん、来ようかなとか思ってます」と、季節を変えての再訪を心待ちにしている様子だった。

岩壁から流れ落ちる滝、緑に覆われた渓谷
ホワイトロードの魅力は、何といっても沿道に広がる絶景だ。岩壁から細い滝が流れ落ちる渓谷、深い緑に覆われた山肌、橋の下を流れる清流——石川と岐阜の県境に広がる白山の自然は、四季ごとに異なる表情を見せる。

滋賀県からの男性が「夏にも、秋にも」と語ったように、新緑の季節はもちろん、夏の涼感あふれる滝、秋の紅葉と、1年を通じて何度でも訪れたくなる道である。
来年50周年、今年は「2回通行で1回無料」キャンペーン

来年で開通50周年を迎えるホワイトロード。この節目に向けて、今年は秋の紅葉シーズンにも多くの人に楽しんでもらおうと、お得なキャンペーンが実施される。
有料区間を2回通行すると、3回目の通行料が無料になるというものだ。新緑、夏、紅葉と、異なる季節に複数回訪れるきっかけにもなりそうだ。
有料区間の通行は11月10日まで可能だ。今年の秋も、白山の錦色に染まる山々を目当てに、多くの人がホワイトロードを訪れることになりそうだ。

(石川テレビ)