FIFAワールドカップ2026の初戦オランダ戦を3日後に控える中、日本代表の主将、遠藤航が左足首のけがのため離脱が決まり、チームに激震が走った。代役として町野修斗が追加招集され、板倉滉が新たな主将となる。

遠藤の代役、なぜ前線?

「本日、遠藤航選手がチームをすでに離れました。本当に本人が悔しいと思います」

11日、山本昌邦技術委員長が取材に応じ、遠藤が離脱すると発表した。

遠藤自身も、この発表の直後にXを更新。「怪我をしてからここまで、自分にできることは全てやってきたので何も後悔はありません」としつつ、「自分は今回の活動をもって代表を引退する事にします」と綴っていた。

追加招集は、遠藤と同じボランチではなく、前線起用が想定される町野となった。SNSでは、「なぜ追加招集がボランチではないのか」といった疑問の声も一部で出ている。

遠藤が抜けることで、日本代表でボランチを本職とする選手は鎌田大地と佐野海舟、田中碧の3人。決勝まで勝ち進むとなると短期間で計8試合を戦う必要があり、大会中のケガなどのアクシデントを考慮すると、少ない印象を受けるのは確かだ。

ただ、瀬古歩夢はボランチでもプレーでき、所属クラブでも好調。5月のアイスランド戦では圧巻のパフォーマンスを見せた。新主将の板倉も、中盤でのプレー経験がある。

一方、前線は選手の数だけ見ればやや多いが、今大会では三笘薫と南野拓実という主力が負傷で選外となっており、特にシャドーやWBが手薄で起用方法が定まっていないとされる。負傷明けの鈴木唯人や、若手の塩貝健人や後藤啓介も期待されるが、経験値の面から不安も否めない。

町野は2021年から2023年までJ1湘南(当時)に在籍し、1トップやシャドーでのプレーを経験。それまで代表とは無縁だったが、得点力を評価されて2022年にA代表に初選出された。三重県伊賀市出身で、トレードマークはゴールパフォーマンスの「忍者ポーズ」。

身長185センチを生かしたポストプレーだけでなく、スピードやミドルシュート、足元の器用さも武器で、プレーの幅が広いことが特徴だ。

前回の2022年カタールW杯では出番がなかったが、ドイツに渡ってさらに成長した。

追加招集という難しい立場を2大会連続で経験しており、ベンチでも腐らず、チームのムードメーカーとなる人柄もあり、本大会直前でもチームにフィットしやすいだろう。

遠藤の離脱は間違いなくチームにとって痛手となるが、それだけに残された選手たちがどのようにその穴を埋め、結束力を高められるか。日本代表の真価を問う試金石となる。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。