東京ディズニーリゾートは11日、中国人旅行者向けに中国のSNS上で掲載されている非公式のプライベートVIPツアーについて注意を呼びかけた。無許可の営利案内や商業撮影などをうたい、公式より格安で客を募る広告が確認されている。
中国SNSに格安の“非公式ツアー広告”
連日、多くの人でにぎわう東京ディズニーリゾート。夢の国へと向かう人たちが集まるJR舞浜駅。

来園者の約15%が海外からの旅行客だという。駅前には多くの中国人観光客の姿があった。
中国人観光客:
ディズニーシーに行きたい。アナと雪の女王とラプンツェルのランタンを見たい。
中国人観光客:
ランドに行く。日本は初めてだからパークをこの目で見たい。
ところが今、こうした中国から訪れる来園者をめぐり、物議を醸す事態が起きていた。

東京ディズニーリゾートの公式ホームページに11日、「非公式のプライベートツアーにご注意ください」との文章が掲載された。
そこで取材班が中国のSNSを検索すると…。
取材班:
中国のSNSを見てみますと、東京ディズニーリゾートの非公式ツアーが掲載されています。VIPと書かれているのが分かります。

投稿されていたのは、中国人旅行者に向け、東京ディズニーランドやシーを案内するとうたう非公式の“闇ツアー広告”だった。
パークを運営するオリエンタルランドは、園内での無許可の営利活動や商業目的の撮影などを禁じている。
ところが、ディズニーキャラクターや園内の写真などを無断使用したとみられる闇ツアーの広告画面にはこう書かれていた。

中国のSNSより:
東京ディズニー8時間執事サービス。子どもの世話、写真撮影、お買い物サポート、専用車で往復出迎えます。格安プライベートVIPツアー、パレードの観覧席も先取りします。

公式サイトが禁止しているサービス内容がずらりと並んでいた。その多くには「プライベートVIPツアー」と記載されている。
東京ディズニーリゾートの公式サービスには、専属ガイドが園内を案内するプライベートVIPツアーがあり、その名称によく似ている。
テーマパーク経営に詳しい明治大学兼任講師・中島恵さん:
(Q.本来のプライベートVIPツアーとは?)待ち時間がとても短くて、いろんなアトラクションやショー・パレードを良いエリアに座って鑑賞できます。さらにパーク内やディズニーホテル内のレストランで、ほとんど待たずに優先的に座ることができます。

公式サービスのプライベートVIPツアーは、ツアー定員10人までで44万円から66万円。
一方、中国人旅行者向けの“闇VIPツアー”は1人あたり約4万7000円で、公式に比べ格安価格だ。
広告のコメント欄には、多くの問い合わせが寄せられていた。

旅行者:
6月23日、大人3人子ども1人でいくらですか?
業者:
ごめんなさい。23日は予約済みで22日は空いています。
中国人観光客:
上海ディズニーでもやってるのは知ってる。認められてないのは知ってる。
業者は取材拒否 同様の“闇ツアー”USJでも
取材班が“闇VIPツアー業者”の1つに問い合わせてみた。

業者:
写真撮影やルートなどは全部プランを立てます。値段は1900元(約4万5000円)です。
取材班:
公式ホームページで営利目的のガイドはダメだと。
業者:
怖がる必要はない。ああいうのは形だけ、心配しなくていい。

取材班:
フジテレビなのですが、取材はできますか?
業者:
取材はお断りだ。
取材を依頼すると、ブロックされてしまった。
“闇VIPツアー”について東京ディズニーリゾートは「トラブルになる可能性があるため、ご利用にならないようお願いいたします」としている。

さらに同様の“闇ツアー”は、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも横行していた。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式HPより:
これらは当社とは一切関係がなく、当社が禁止している商行為です。プライベート・ツアーをご希望の際は、必ず当社公式WEBサイトよりお申し込みください。

専門家は、“闇ツアー”は発見しても「友達だ」などと言い逃れされる恐れがあり、摘発が難しいと指摘する。
テーマパーク経営に詳しい明治大学兼任講師・中島恵さん:
悪質ですね。ディズニーのブランドや築いてきた財産を使って中国人が商売している。しばらくは、いたちごっこが続くと思います。
(「イット!」6月11日放送より)
